【11月30日 AFP】テニス、インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(International Premier Tennis LeagueIPTL)は29日、フィリピンで2日目が行われ、マニラ・マーベリックス(Manila Mavericks)のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は、試合を速く進めるために導入されたタイマーが鳴らすビープ音に不快感を示した。

 世界ランク2位のシャラポワは、次のサーブまでの制限時間を計る20秒時計が、枕元の目覚まし時計のようだとコメントした。

 IPTLの方式で最もやりづらい点を聞かれたシャラポワは、タイマーのビープ音について「ずっと『スヌーズ』を押し続けている気分だわ」とあざ笑った。

 20秒時計は、試合を速く進め、飽きやすい観客の心を引き留めようと、IPTLが導入したもの。この大会で、選手たちはチームごとに、6ゲーム先取の1セットマッチを5試合行う。アドバンテージ方式を採らず、ネットインによるサービスレットをなくしている。

 両選手が5-5になった場合は、一般的なタイブレークではなく、5分間でどちらが多くポイントを獲得できるかという、延長戦にもつれ込む。また、サーブレシーブ側の選手には、1セットに一度「ハピネスパワーポイント」が与えられ、次のポイントが2倍にカウントされる。

 タイムアウトの最中には、肌を露出したチアリーダーが大音量の音楽に合わせダンスを披露し、大会の主催者は、この形式がテニスの「未来」だと豪語している。

 全仏オープンテニス(French Open 2014)を制し四大大会(グランドスラム)通算5度目の優勝を果たしたシャラポワは、マニラ(Manila)で行われた大会2日目、女子シングルスと混合ダブルスで黒星を喫した。

 初日にシングルスでクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)を下し、チームで唯一の白星を挙げたシャラポワだったが、この日はダブルフォールトとアンフォーストエラーに苦しみ、3-6でマイクロマックス・インディアン・エーシーズ(Micromax Indian Aces)のアナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic、セルビア)に敗れた。

 また、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)と組んでいる混合ダブルスでも、2日連続の敗戦を喫している。