2013.07.30
# 雑誌

小泉今日子は3.11で死んじゃう!? じぇじぇじぇ!朝ドラ『あまちゃん』本誌だけが知っている「裏ストーリー」

 北三陸と東京、'80年代と現代—物語からますます目が離せない『あまちゃん』。劇中のあの人って、もしかして実在のあの人のことなんじゃ……。気になるあの関係、あの設定の「裏側」を紹介する。

もしかして沢口靖子?

 アキの母・春子(小泉今日子)は、新進アイドル鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)があまりに音痴だったため、彼女の影武者として『潮騒のメモリー』を歌うことになる。そのせいで結局、春子はアイドルとしてデビューすることは叶わなかった—。

『あまちゃん』東京編に登場する人物やエピソードには実在するモデルがいた。

 そのモデルは、誰もが知っているアイドルだったり、女優だったりする。彼女たちにまつわる本当にあった物語が、『あまちゃん』ファンのあいだで「裏ストーリー」として大きな注目を浴びているのだ。ただ、この裏ストーリーはかなりマニアックで、芸能界の裏を知る人でなければ語ることができない。

 '70~'80年代に山口百恵や郷ひろみら多くのアイドルを世に送り出した元ソニーレコードプロデューサーの酒井政利氏が語る。

「当時は、ある歌手のために作った曲を別の人が歌うということが実際にあったんです。本人の名誉のために名前は明かせませんけれどもね。ただし、影武者として歌った人でその後、ブレイクした人はいませんでした。

 実は松田聖子も、最初は歌声だけでデビューしています。'80年『エクボ』という洗顔フォームのCM曲に彼女の『裸足の季節』が選ばれます。しかし、当時はまだ誰も松田聖子を知らなかったため、『すごくいい声ですね』『あの歌を歌っているのは誰ですか?』という電話や手紙が殺到しました」

 クドカンこと宮藤官九郎がこの話を知っていたかは定かでないが、彼が作り出す役は、実在する人物の様々な要素が混じり合っている。

 鈴鹿ひろ美は薬師丸ひろ子、山口百恵の二人が合わさったようなキャラ設定である。名前の部分の「ひろ」がひらがなになっている点は、薬師丸ひろ子が元になっているし、山口百恵には主演映画『潮騒』がある。が、両者の歌唱力は高い。

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