腰低男
言わずと知れた、ジャンバルジャンを主人公とした不朽の名作「レ・ミゼラブル」。久しぶりに読みました。完全版だけに、本当に長く、最初は読破できるか不安でしたが、読み始めてみたら一気に読み進めることができました。パンを盗んだだけで投獄され、その後もかなり荒んだ生活をするジャンですが、牧師に出会ったことによって改心し、正しい道を生きようとしますが、そんな折にフランス革命の混沌とした時代が始まってしまい…今の便利な世の中に生きている私たちには到底理解できない時代の話ですが、一人一人が自分の与えられた道を必死に生きている姿が印象的でした。決して恵まれても居ず、明るい未来が待ち受けてるやもしれない中、周りの人たちと支え合っている登場人物の生き様に、本当に感動しました。
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加藤洋介
とにかく読み始めは「長い!」と感じたが、どんどん内容に惹きこまれていき、気づいたら終盤に差し掛かっていた。この本は、幼いころに「ああ無情」という、子供でも読めるような簡潔なものしか読んだことが無かったが、この「レ・ミゼラブル 完全版」は、ジャンバルジャンの事だけでなく、彼を取り巻く様々な人たちの生き方にも触れ、また、フランス革命についても触れているので、大人向けで、読み応え十分だった。映画も観て、非常に感動したが、映画では触れきれてない登場人物たちの背景や、細かい心情なども描かれているので、さらに深いところまでレ・ミゼラブルの世界観を味わうことができる。これは死ぬまでに必ず一度は読んでおくべき名作の一冊だ。
堺哲平
パン一個盗んで19年は長すぎるだろ…当時のフランスの困窮した状況がよくわかる。難しそうで中々手が出せなかったけど、読んでみたら確かに名作だった。おもしろかったです。