【1月16日 AFP】ダカールラリー2015(Dakar Rally 2015)は15日、第11ステージが行われ、四輪部門でミニ(MINI)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)がステージ5勝目を挙げ、初制覇を果たした2011年大会以降、自身2度目の総合優勝にまた近づいた。

 2012年ロンドン五輪の射撃競技で銅メダルを獲得した44歳のアルアティアは、アルゼンチンのサルタ(Salta)からテルマス・デ・リオ・オンド(Termas de Rio Hondo)までの520キロメートル(競技区間は194キロメートル)のコースで、2位に入ったチームメートのオルランド・テラノバ(Orlando Terranova、アルゼンチン)に27秒差をつけた。

 アルアティアと39秒差のステージ3位には、トヨタ(Toyota)のジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)が入っている。

 これで今大会11ステージ中10勝を挙げているミニは、年に一度開催される過酷なレースで4連覇達成を目前にしている。

 ダカールラリーは17日にスタート地点のブエノスアイレス(Buenos Aires)でゴールを迎え、独走状態に入った総合首位のアルアティアは、ライバルのドヴィリエに約30分差をつけている。

 一方、二輪部門ではKTMのマルク・コマ(Marc Coma、スペイン)が総合首位の座をキープしている。

 コマの最大のライバルであるホンダ(Honda)のパウロ・ゴンサルベス(Paulo Goncalves、ポルトガル)が、前日のステージでエンジンを交換したことで15分のペナルティーを受けており、コマとゴンサルベスの差は20分以上まで広がった。

 2日後にブエノスアイレスでゴールを迎える過酷なレースで、コマが所属するKTMはコンストラクタータイトル14連覇を目指している。(c)AFP