東日本大震災アーカイブ

復興施策要望聞く 規制委の田中委員長飯舘村長らと会談

菅野村長(手前左)の要望を聞く田中委員長(右)

 原子力規制委員会の田中俊一委員長(福島市出身)は15日、東京電力福島第一原発事故で避難区域が設定された12市町村などの首長と意見交換する取り組みを始めた。初日は飯舘村の菅野典雄村長らと個別に会談し、復興施策などについて要望を聞いた。
 田中委員長は福島市飯野町の飯舘村出張所に菅野村長を訪ねた。菅野村長が住民の早期帰還を支援する福島再生加速化交付金について「申請手続きの事務が煩雑で使途に制限がある」と指摘し、改善を求めた。これに対し、田中委員長は「復興は順調に進んではいない。市町村の要望を省庁に連絡し、地域の再生を後押ししたい」と述べた。伊達市の仁志田昇司市長、浪江町の馬場有町長、葛尾村の松本允秀村長とも面会した。
 田中委員長の今後の市町村訪問日程は次の通り。
 ▽16日=川俣町、楢葉町、双葉町▽19日=いわき市、田村市、川内村▽22日=南相馬市、広野町▽23日=富岡町、大熊町

カテゴリー:福島第一原発事故