世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●詐欺官僚、出鱈目尽くし安倍政権 見るも無残な民主党

2015年11月14日 | 日記
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●詐欺官僚、出鱈目尽くし安倍政権 見るも無残な民主党

“法の網をくぐる”と云う言葉は、一昔前なら、詐欺師や悪徳弁護士に向かって放たれる言葉だが、少し前、今でもだが橋下徹の専売特許だとばかり思っていた。しかし、現在に至っては、違法性が明確に示されていなければ“やったもの勝ち”と云う風潮が、日本と云う国の中枢で起きている。沖縄辺野古新基地問題では、民間が行政の決定などに不服を審査して貰う制度を悪用、A行政がB行政の判断を不服だとして、A行政の仲間内に、その判断を仰ぐことも問題なしとした防衛省、国土交通省、官邸いる官僚らによる、「解釈お遊びゲーム」が横行している。

法治国家において、安倍内閣の集団的自衛権解釈改憲もそうだが、官僚らによる「解釈お遊びゲーム」は後を絶たない。日本人はピンと来ていないかもしれないが、「その法律を作った理由は?(法理)」と云う、“基本中の基本”を大切にする精神が絶対的に満たされている事が前提で、法治と云うものは成り立つ。一休さんが言ったのかどうか忘れたが、「このはし渡るべからず」と禁止立て札を見て“端じゃなく、真ん中歩けばイイってこと”とすっ呆けるのと何ら変わりない。トンチや網の目潜るような解釈で屁理屈で政治が執行されていたら、正直、安保法案が「戦争法案」になるのも、杞憂ではなくなる。

そんな折、またまた官邸は「このはし渡るべからず」の立て札(憲法53条)を、頓智だか歪曲解釈か判らんが、臨時国会召集の要件が整っているのに、「何日以内にと云う期限は書いていないのだから、出来る限り速やかにと云うことで、出来るだけを色々と真摯に吟味したが、年明け早々の召集にならざるを得ない」と書いていないから、自己都合解釈が許されると云う、本当にガキのトンチ問答のような憲法解釈を平気でやるようになっている。

たった二日間で、環太平洋経済連携協定(TPP)、「1億総活躍社会」、政府と沖縄県が真っ向から対立している辺野古新基地問題。オマケは、高木復興相のパンツ泥棒疑惑や政治資金問題などだが、まあ、こちらは為にする議論で、個人的には国家の重要事項ではないので、どちらでもお好きにだ。ただ、話を聞いてて、外野が「こんなのが大臣なのか?」と野次馬的な政治観を刺激するのなら、まあ、野党の政権攻撃のツールとして、あっても良いだろう。

たかだか、つごう10時間の議論で、TPPや意味不明の1億総活躍社会、辺野古新基地問題を議論し、熟議に至るわけはない。無論、安倍官邸は、日本の民主主義に「熟議」なんてものは端らか存在せず、如何に法の網をくぐり、自分たちのやりたいことや、宗主国アメリカの金魚の糞であるアイデンティティを成就させる為に、我が安倍政権の存在意義があると体現してしまっているのだから、法治国家も、民主主義も、“一見そのように見える外観を整えること”それに尽きると政権運営をしているのだから、どうにも悪質である。

しかし、本来であれば、このような法治の意味を歪曲し、見せかけ民主主義に徹する自民党政権を倒す“カウンターパワー”が、6、7年前であれば、存在した。小沢一郎と鳩山由紀夫率いる「民主党」だ。しかし、鳩山は在野にあり、居酒屋評論家のようになっているし、小沢一郎の政治的パワーも官僚組織の罠にはまり、政治勢力としての存在を充分に維持することが出来ていない。今の「民主党」と云う政党は、「連合お抱え政治家」と選挙上手な「市場原理主義、隷米主義」の二通りが政党シェアリングしている。

数日前から、この話題の「民主党」を解党出直しだとか、口先男の前原が言い出し、モナオの細野が同調し、岡田を揺さぶっている。これに玄葉とか云うのが出てくれば、自民党シンパの野党グループと云うだけでオシマイ。解党などとエラそうなこと言わずに、野党ぶるフリもせずに、自民党に逃げ込めばいいだろう。大阪維新とかいう奴らも、気取らずに「自民党」への入党を願い出た方が良いだろう。前原や細野、橋下、江田?こんな奴らに国なんて動かせるわけもない。「市場原理主義、隷米主義」では、安倍自民党のカウンター政治勢力にはなり得ないのだ。それに、民主党内では、今回の安保法案は「違憲ではない」と内心思っている連中の巣窟だ。

連合にしても、官公労や経団連企業の組合の寄せ集め、選挙での集票や活動には便利だろうが、それじゃ創価学会頼りの公明党と何ら変わりない。結局、「民主党」が割れるのであれば、3分割か4分割と云う選択はありだろう。そして、本気で安倍政治のNOを突きつける「国民連合政府」のようなビジョンをカウンターパワーとして提示し、一定の勢力を確保してゆく、幾分長期なスパンでの、「市場原理主義、隷米主義」とは異なる日本の形を提示していく方が、最終的には早道かもしれない。ある時期において、国民が塗炭の苦しみを味わうだろうが、それも良薬、一時は口に苦いものである。

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5 コメント

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野党よ「急げ」 (おじん)
2015-11-13 08:41:50
今でしょう。速く、「日本未来構想」を国民に。
Unknown (無党派)
2015-11-13 13:30:41
あるテレビで前原や細野に対して実力者と紹介した事に驚いた

少なくとも前原はダムやJAL問題で右往左往、コクヨの領収書とか全体的にキチンとしてない
一見そのように見える外観 (濡れ鼠)
2015-11-13 17:54:35
 11月10日の閉会中審査で、民主党の山井議員の質問に、首相は「質問通告がない。質問通告がなければ答えられない云々。」と逆ギレしていた。エッ、首相は「委員会での議論は、①質問の事前通告がなされ②官僚が答弁書を作成し③(総理)大臣がそれを読む、というセレモニーに過ぎない。」と宣言してしまったのか?「委員会(ひいては議会)の議論を形式的なモノとしか認識していない。」とバラしてしまったのか?国会が民主主義的議会制度に則っているという“一見そのように見える外観を整える”演技もとうとう放棄してしまったのか?
 巷で首相は、臨時国会を開けばいろいろ突かれることがあるので嫌がっていると言われている。招集しない理由を頓智だか屁理屈でひねり出したが、ホンネでは「臨時国会は形式を踏むだけの無駄なコト」「国会は不要なモノ」としか思っていないようだ。あまたの憲法軽視と相通ずるもののようである。
 「自民党をぶっ壊す!」の後に出てきて、本当に(かつての)自民党をぶっ壊し、今度は「取り戻す」どころか「日本をぶっ壊」してしまうのではないか。一休さんにも悩ましい、三球さんならますます夜も眠られなくなる話だ。
生きる支えに (tsubo)
2015-11-13 20:03:46
拝見が日課となって、90歳に近い古老の生きる支えとなっています。
Unknown (武尊43)
2015-11-14 00:48:52
>国民が塗炭の苦しみを味わう
私もこの頃こう思うようになりましたよ!

 福島県のように、何でも風評被害に押し付けて逃げ回ったりしているのを見ると、ウンザリしてきます。
そして今は汚染物質を再利用するなんてのまで始まっています。

 沖縄の件も内地の人間が他人事としている間は、何も解決しません。泥沼に嵌っていくだけでしょう。昔の様に沖縄処分で済む話ではない、と思うのです。今はもっと、それこそグローバルに話が進んでいってしまう危険性を孕んでいるんですよね。
 
 いろんな事が一度に噴き出し始めた、今日この頃。
政権与党もフラフラなような気がして来ました。
 
 これじゃあ疲れが溜まるだろうなァ(笑)
 
 

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