ヤマハ、メモリ1GBの運動用プレーヤー「BODiBEAT」新製品

-センサー測定精度の向上や、インターフェイスの改良も


「BODiBEAT BF-11」

10月6日発売

標準価格:29,800円


 ヤマハ株式会社は6日、ランニングやウォーキングのペースに合ったテンポの曲を自動的に再生するミュージックプレーヤー「BODiBEAT(ボディビート)」の新製品として、内蔵メモリを増量し、デザインやインターフェイスを改良した「BODiBEAT BF-11」を、専用サイトで販売開始した。価格は29,800円。

 また、販売委託契約を締結している株式会社ゴーフィールドジャパンを通じ、ランニング用品取扱店やフィットネスクラブなどでも順次一般販売していく予定。

使用イメージ

 ランニング/ウォーキング向けのポータブルオーディオプレーヤー。従来モデル(BF-1)ユーザーのニーズを反映し、「さらなる音楽との一体感でランニング/ウォーキングのモチベーションをアップ」することを目的とした新モデルで、内蔵メモリを1GBに増量(BF-1は512MB)。また、本体ファームウェアや付属のソフトウェアも改良している。

 さらに、カラーが従来モデルのホワイトから、屋外での使用でも汚れが気にならないというブラックを採用。画面や表示文字をホワイトに統一し、デザイン性も高めている。基本操作もよりシンプルに改良しているという。

 運動と合わせた音楽モードとして、従来モデル同様、ユーザーが走る/歩くペースに合わせた曲を自動選曲して再生する「フリーワークアウトモード」を搭載。ユーザーの運動ペースを検出して、それに適したテンポの楽曲が選ばれる。

 運動ペースの検出には、内蔵の3軸加速度センサーを利用する。本体ファームウェアの改良により、センサー測定精度も向上。より正確な運動ピッチを測定できるという。また曲の切り替えも、よりスムーズ/シームレスになった。

 そのほか、あらかじめ初期設定した安静時心拍数や年齢に合わせて最も効果的な有酸素運動ができるペースの曲を自動選曲する「フィットネスモード」、アスリートのための専用のプログラムやオリジナルのプログラムで運動できる「トレーニングモード」、通常の音楽プレーヤーとして利用できる「ミュージックモード」も用意する。

 内蔵楽曲に運動ペースに合った曲が無い場合でも、内蔵音源とシーケンサーを利用して楽曲を自動生成する「BODiBEAT Mixer」機能も用意。従来通り、約2,000フレーズの楽器演奏パターンと、約100ファイルのシーケンスパターンを備えており、自動的に走る/歩くペースに合ったテンポの曲が再生される。組み合わせパターンは10万通り以上で、同じテンポでも毎回違う楽曲が再生されるため、飽きずに運動が継続できるとする。

 専用ソフト「BODiBEAT Station」も同梱。PC内の音楽ファイルを取り込んで解析し、あらかじめテンポや走りやすさといった情報を検出/表示可能なほか、運動データの管理機能も装備。BODiBEAT内の運動したデータ(運動距離/時間、運動ペース、消費カロリー、心拍数)を転送して、内容をグラフ化することが可能。ソフトウェアの改良により、従来より詳細にグラフ表示ができる。オリジナルのトレーニングプログラムを作成/追加する機能も利用可能。対応OSはWindows XP/Vista。

専用ソフト「BODiBEAT Station」運動結果のグラフをより詳細に表示可能

 楽曲再生形式として、MP3(32~320kbps)、WMA(32~192kbps)、AAC(8~320kbps)、WAVをサポート。DRMには非対応となっている。ディスプレイは1インチ/128×64ドットの有機ELで、再生曲名だけでなく、心拍数、距離、消費カロリーなども表示できる。

運動強度を表示するLED

 また、ディスプレイ下のLEDの色により、心拍数から運動強度を把握できる。運動中の操作を考え、つまみ式のボタンを採用。本体やイヤフォンは防滴仕様となっている。

 脈拍センサー付きのイヤフォンは耳掛け装着も可能。イヤフォン端子は8ピンの専用端子だが、別売オプションのジャックアダプタ「JA-BF1」(2,980円)を使い、他のステレオミニイヤフォンを使用することもできる。USB 2.0端子も搭載する。

 アームバンドが付属し、本体は腕などに装着することができる。電源は内蔵のリチウムイオンバッテリで、USB充電が可能。チャージ時間は約3時間で、再生時間は約9時間。また、家庭用コンセントから充電できるUSB電源アダプタ「PA-U010」(別売/1,980円)も引き続き利用可能。

 外形寸法は75.5×39.7×23.8mm(縦×横×厚さ)。本体のみの重量は60g。イヤフォン/脈拍センサーは21g。付属品はUSBケーブルやイヤークッションなど。

 なお、BF-1のユーザーに対しては、BF-11と同様のファームウェアのアップデータと、付属ソフト「BODiBEAT Station」のアップデータを無償で提供するとしている。詳しくは同社の製品サイトから確認できる。


(2009年 10月 6日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]