「解雇は日本の本社の指示」韓国の旭硝子下請け労働者が訴え

 ガラスメーカー大手「旭硝子」(東京都千代田区)のグループ企業「旭硝子ファインテクノ韓国」で働く下請け労働者らが17日、都内で記者会見を開き、「解雇されたのは日本の旭硝子本社の指示だ。解決のため努力してほしい」などと訴えた。労働者らは14日に来日し、旭硝子本社や工場などを訪問。問題解決を求める書面を手渡すなどの活動をしている。

 訴えによると、韓国・亀尾市にある「旭硝子ファインテクノ韓国(ファインテクノ)」では、3カ所の下請け企業の非正規労働者320人が働いている。しかし、ファインテクノは6月末、下請け企業のひとつである「GTS」に対して、下請け契約を廃止すると通知。170人の非正規労働者が集団解雇された。

 労働者らによると、GTSでは一部の非正規労働者に辞職勧告が出されたり、劣悪な環境の中、最低賃金で働かされたりしたことに労働者が反発し、5月に労働組合を設立。170人の労働者のうち138人が加入し、賃金の引き上げなどを求めていた。すると、ファインテクノがGTSに下請け契約の打ち切りを知らせてきたという。

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