子供から大人までみんなに愛されるLEGOが、化学の分野でも役に立っているみたいです。
アメリカはアイオワ州立大学の材料工学の助教授であるLudovico Cademartiriさんは植物を育てる研究のため、柔軟かつ頑丈で安い容器を探していました。研究者に重宝されているマイクロ流体テクノロジーを使った器具は高すぎるし、比較的安価なグリーンハウスも柔軟性に欠けるので悩んでいました。そこで他に「透明で自動切断が可能、立体的、化学的に非活性で既に存在する植物成長実験に適している」ものは無いのかと探したところ、なんとLEGOに辿りついたそうです。
Cademartiriさんは「おもちゃとして使われていたのを忘れることもあった」そうで「シンプルなモノが難しいデザイン問題を解決できる良い例だ」と大絶賛。同氏と研究グループは、このLEGOの使用例をオンライン専門誌「PLOS ONE」に発表してしまうほど感服している模様。また共同著者となった同大学博士課程のKara Lindさんは、このLEGOで作った実験環境を使い、植物が栄養素と毒素にどういう反応を示すかという実験方法も編み出したんですって。将来的にはLEGO公式の科学者用実験キットなんてものも発売されるかも?
LEGOはいつでもどこでも僕らのヒーローですね。
source: Iowa State University via The Creators Project
(徳永智大)