Facebookの新機能「Nearby Friends」ってどんなもの?

  • author 福田ミホ
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Facebookの新機能「Nearby Friends」ってどんなもの?

いきなりピンポイントの場所共有じゃなく、まずはざっくりから。

4月17日(米国時間)から、Facebookで新機能「Nearby Friends」が提供開始されました。この機能をオンにしている友達同士なら、近くにいるだけで通知されるようになります。って、実際どんなものなんでしょうか? プライバシーは大丈夫なんでしょうか?

何ができるの?

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Nearby Friendsをオンにすると、同様にこの機能をオンにしている友達のうち近くにいる友達のリストが見えるようになります。このリストには、自分からの距離や最後に位置情報をアップデートした時間、比較的近くにいる人なら細かい地区名、遠くにいる人なら都市名が表示されます。

リストに表示される友達の隣にある矢印ボタンを押すと、ざっくりした位置だけでなく地図上での厳密な位置情報を共有したり、リクエストしたりができます。その際、40文字以内のメッセージも添えられます。また位置情報共有を終了する時刻を指定したり、または手動でシャットオフすることを選択したりもできます。

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地図上の詳細な位置情報を知らせる場合、相手側はNearby FriendsをオンにしていなくてもOKです。そうすれば指定した友達から指定した時間だけ自分の位置がはっきり把握できるので、人ごみの中でお互いを見つけるのが楽になるはずです。指定した時間が終われば標準モードに戻ります。

プライバシーが心配だけど…

位置情報を友達に知らせるなんて不安に感じられるかもしれませんが、幸い相互オプトイン型の仕組みになっています。つまり、近くにいることが通知されるのは、自分も相手もこの機能を有効にしている場合のみです。

また、デフォルトで共有されるのは「近くにいる」ってことと大まかな場所だけで、地図上の厳密な位置まで知らせたいときはさらに設定が必要です。

Nearby Friendsの原型となっているのは、Facebookが2012年に買収したGlanceeという同様のアプリなのですが、そのGlancee創業者で今は「Nearby Friends」のプロダクトマネジャーのAndrea Vaccariさんは次のように言っています。

Glanceeを作っているとき、「近くにいる」ってことを知らせる方が、厳密な位置情報を共有するよりもパワフルだって学んだんです。その方が、より多くの人に対して情報を公開しやすくなりますからね。

あくまで最初は「近くにいる」ことの通知をメインにして、詳細は個別にやりとりしてねって作りですね。

またNearby Friendsでは、ニュースフィードと同じく公開範囲を複数段階で設定できます。つまり、位置情報は全友達にも共有できるし、「親しい友達のみ」「大学つながりの友達のみ」といった特定のグループの人だけを対象にすることもできます。

心配といえばもうひとつ、GPSを使う機能なので、バッテリー消費も心配です。が、Nearby Friendsでは加速度計でユーザーの動きも見ていて、動きがないときは機能をオフにしてバッテリー浪費を抑えるという配慮もあります。前出のAndreaさんいわく、Nearby Friendsは1時間あたりバッテリー全体の0.4%程度しか消費しないので、目に見えてバッテリーが減ることはないそうです。

とりあえずメインアプリ内だけで、米国で使える

Nearby FriendsはFacebookのメインアプリの中の機能として立ち上がりますが、「Paper」とか「Facebookメッセンジャー」みたいに単体のアプリとして切り出せるくらいインパクトがありそうです。Facebookのビジネスとしても、ユーザーの位置情報をトラッキングできることで、よりユーザーにマッチした広告を表示できるなどのメリットがあるんでしょうね。

また提供地域は米国のみとされています。さしあたり日本で提供されるかどうかはわかっていませんが、もし来たら使いたい…でしょうか?

source: Facebook via TechCrunchThe Verge

Robert Sorokanich - Gizmodo US[原文

(miho)