ユーロ2008の優勝から勢いが止まらないスペイン代表。マラドーナ監督率いるアルゼンチン代表にも試合のコントロールを失わずに2−1の勝利を収め、来年の南アフリカW杯優勝候補として全世界が注目している。

 イタリア、ドイツ、イングランド、フランス、アルゼンチンなどサッカー大国を相手にこれまで勝利を収めてきたスペイン代表。コンフェデレーションズカップでは、アメリカ代表に敗れ、最大の難関である対ブラジル代表との試合の機会をあと一歩で失ってしまった。しかし、現時点でスペイン代表とブラジル代表は最大の優勝候補と言っても過言ではないだろう。

 イングランド代表のカペッロ監督はブラジル代表との親善試合後、「スペイン代表とブラジル代表はタイプが違う。スペイン代表はテクニカルなサッカーをするが、ブラジル代表のようにフィジカル的に強くはないし、ディフェンス力も劣る」と語りブラジル代表が上だとしている。W杯までどちらが完成度を高められるかが今後の両代表の課題となりそうだ。

 ブラジル代表の個人技とフィジカルに対して、スペイン代表のパスサッカーと戦術がどこまで通用するのか。この両チームが決勝で当たれば間違いなく面白いゲームになりそうだ。

(スペイン通信)