石油企業、増産には「持続的な価格シグナル」必要-米エネルギー長官
Aaron Clark、Stephen Stapczynski、岡田雄至-
モニズ長官、石油需給均衡は約1年後と見込む
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米原油生産量、2014年10月以来の低水準に減少
米エネルギー省のモニズ長官は、現在の原油価格上昇が持続可能だと思われる場合のみ世界的な石油企業は増産に動くだろうと指摘した。
モニズ長官は3日、東京都内で行われたインタビューで「原油価格は最近上昇してきている。だが価格上昇がはるかにもっと持続的になるという確信が生まれるまで、設備投資の決定に影響を及ぼすとは思わない」と述べた。
原油価格は年初に付けた12年ぶりの安値から持ち直し、支出削減と高コスト油田の閉鎖を進めてきた生産会社には希望の光が見え始めている。昨年の原油生産量が過去40年余りで最高だった米国では、今年に入ってからの直近の14週のうち13週で生産が減少した。
主要7カ国(G7)エネルギー担当相会合出席のため訪日していたモニズ長官は石油の需給について、「予想外の事態が起きなければ」1年程度以内に均衡する公算が大きいと語った。ただ需給が均衡した後も大規模な在庫は残り、「時間をかけて消化していくことになる」との見方を示した。
原題:Oil Producers Need ‘Sustained Price Signal’ Before Output Boost(抜粋)
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