【11月13日 AFP】(一部更新)米ニューヨーク(New York)のマンハッタン(Manhattan)南部にある全米一高いビル「ワン・ワールド・トレード・センター(One World Trade Center)」で12日、窓の清掃作業のため屋上から吊るされていたゴンドラのケーブルが断絶し、清掃作業員2人が69階部分で2時間近くにわたり宙づりになった。

 高さ1776フィート(約541メートル)のビルで起きたこの事故での救出作業には、消防隊員ら約100人が出動。救助隊は建物の内側から窓ガラスを切り取り、地上から240メートルの高さで宙づりになったゴンドラから清掃作業員2人を無事救出した。

 ニューヨーク市消防局(FDNY)のダニエル・ニグロ(Daniel Nigro)総監によると、救出隊がゴンドラに近づくには1時間ほどがかった。救出された清掃員らは軽度の低体温症が生じていたという。

 事故当時は風速3メートルの弱い風が観測されていた。関係当局によると、清掃員らは安全ベルトを装着していたため重大な危険はなかったという。(c)AFP