【10月5日 AFP】14MLBは4日、プレーオフのナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)が行われ、サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)が延長18回の末に2-1でワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)を下し、優勝決定シリーズに王手をかけた。

 ジャイアンツは18回にブランドン・ベルト(Brandon Belt)が放ったソロ本塁打で、翌5日に日付が変わるまでもつれたプレーオフ史上最長の一戦を制した。6日に行われる本拠地での試合で勝利すれば、ジャイアンツはスイープで勝ち上がりを決めることになる。

 試合は6時間23分にわたって行われ、MLBのプレーオフ記録を上回った。これまでの最長試合は、2005年に18回まで行われ、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)がアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)を下した5時間50分の一戦だった。

 この試合そこまで6打数無安打だったベルトは、ナショナルズの救援投手タナー・クローク(Tanner Roark)のスライダーを右翼スタンドに打ち込み、9回から続いていた1-1の均衡を破った。

 ナショナルズは18回裏の攻撃で同点に追いつくことはできず、シリーズ敗退寸前に追い込まれている。

 ナ・リーグのプレーオフで複数シーズンにまたがる連勝を10に伸ばすとともに、敵地での連勝数を6としたジャイアンツだったが、同点に追いついた9回は二死まで追い込まれていた。

 ナショナルズは3回に走者を三塁に置いてアンソニー・レンドン(Anthony Rendon)が適時打を放ち、先制点を挙げた。この日レンドンは4安打と、チームのプレーオフ記録を樹立している。

 ナショナルズ先発のジョーダン・ジマーマン(Jordan Zimmermann)は8回3分の2を投げて3安打、6奪三振としたが、9回二死で四球を出してマウンドを後にした。レギュラーシーズン最終戦でノーヒットノーランを達成したジマーマンは、それまで20打者を連続で退けていた。

 しかし、救援登板したドリュー・ストーレン(Drew Storen)があと一死を奪えず、バスター・ポージー(Buster Posey)が単打で続くと、パブロ・サンドバル(Pablo Sandoval)が左翼へ適時二塁打を放ち、ジャイアンツが同点に追いついた。ポージーは勝ち越し点を狙ったが、滑り込んで本塁に触れる前に捕手ウィルソン・ラモス(Wilson Ramos)にタッチアウトとされた。その後ビデオ判定でもプレーが確認され、1-1のまま延長戦にもつれ込んだ。(c)AFP