【11月20日 AFP】米北東部に150センチを超える雪を降り積もらせた記録的な大雪により、これまでに少なくとも8人が死亡した。米当局が19日、明らかにした。周辺地域では道路交通がまひし、空の便の欠航も相次いでいる。

 米国立測候所(National Weather ServiceNWS)の気象学者、デーブ・ザフ(Dave Zaff)氏によると、米ニューヨーク(New York)州エリー(Erie)郡バファロー(Buffalo)市の南部と南東部では150センチ以上の積雪を観測。同郡当局によると、同地域ではわずか2日間で年間降雪量に匹敵するか、それ以上の雪が降る可能性がある。20日の積雪量は最大100センチと予想され、米政府の連邦災害宣言が発令される恐れがある。

 この雪に関連し、同郡ではこれまでに6人が死亡。うち3人はシャベルで雪かきをしている間に心臓発作を起こし死亡、1人は除雪車で作業中に死亡した。また報道によると、ニューハンプシャー(New Hampshire)、ミシガン(Michigan)の両州で各1人が死亡している。

 北極からの寒気がもたらした今回の猛吹雪は、「ウィンター・ストーム・ナイフ(Winter Storm Knife)」と名付けられた。NWSによると18日には全50州で氷点下の気温を記録。大西洋岸では今週末まで例年よりも低い気温が続くという。(c)AFP/Jennie MATTHEW