スペインメディアは本当に厳しい。アルコルコンに国王杯で敗れたR・マドリーだが、非難の矛先は全てペジェグリーニ監督に向けられた。リーガではバルサに続き2位をキープ。決して褒められた内容ではないが、結果だけ見ればどん底に居るわけではない。

 しかし、常勝クラブはいつもサポーターを納得させ続けなければいけない。最高のプレー、常にリーガは1位、国王杯は楽勝、CLは余裕のグループリーグ突破。これがペジェグリーニ監督に託された課題だった。シーズン開幕前、「良いサッカーを目指したい」と期待を膨らませていたペジェグリーニ監督だが、3ヶ月経っても“チームの製造中”が続いている。“完成品”はいつ見られるのだろうか。

 国王杯の敗退で完全に信頼を失ったペジェグリーニ監督の最終チャンスは11月末に行われるクラシコだ。バルサのカンプ・ノウで試合をしなければいけないのは不利だが、もしここで結果を残せば周囲の見方も変わるはずだ。“リミットはクラシコ”。ペジェグリーニ監督の運命は対バルサ戦で決まる。

(スペイン通信)