新仮想通貨「スチーム」が急騰、過去2週間で1000%超

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 仮想通貨情報サイトのコインマーケットキャップによると、新たなソーシャルメディア「スチーム・イット」で供与される仮想通貨「スチーム」の価格が過去2週間ほどで1000%以上急騰した。
スチーム・イットは、何らかのコンテンツを投稿したユーザーに対し、スチームで報酬を与える仕組みになっている。コンテンツに制限はなく、ユーザーらはレシピから北アフリカ旅行に至るまで様々な内容をアップしている。投稿者に対して今月初め、最初のスチーム支払いが行われた後、人気に火がついた格好だ。
スチームの価格は12日、1.75ドルとなり、いわゆる時価総額は1億5180万ドルに達した。8160万スチームが流通している計算だ。スチーム・イットのスコット最高経営責任者(CEO)によると、初めてコンテンツへの支払いが行われた4日時点の時価総額は1300万ドルにすぎなかった。
スチームは有力仮想通貨「ビットコイン」に交換することが可能で、ビットコインを使ってサービスやモノなどへの支払いができる。
スコット氏は「4日の最初の支払いをきっかけに、母親に何かを買ったり、ローンの返済をしたりしたことで、急速に皆、実感がわいた」と急騰の背景を分析した。

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