青学 V4へ原監督自信「120%」、復調の下田はジョーカー

[ 2017年12月30日 05:30 ]

監督会議後に報道陣に抱負を語る青山学院大学・原監督
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 来年1月2、3日に行われる第94回箱根駅伝の区間エントリーが29日、発表された。4連覇を狙う青学大は、主力の下田裕太(4年)を補欠に回した。エースの田村和希(4年)は3区にエントリー。原晋監督が「ハーモニー大作戦」をテーマに掲げた4連覇ロード。王者の今季初タイトルに向けての“切り札”下田が「ハーモニー指数」を急上昇させる。

 秘密兵器は下田だった。区間エントリー提出前は下田の状態を見極めようと山上りの5区配置もにおわせていたが、ここにきて状態が上向いたことで“ジョーカー”としての起用を明言。原監督は「下田が良くなった。往路、復路どこでも使えます。3連覇したときと同じ流れに来ているので、ハーモニー指数は120%。仕上がり完了です」と改めてV4宣言した。

 11月の全日本大学駅伝で左足を負傷した下田だったが、12月に実施された最後の選抜合宿をこなすなど復調。5区の竹石尚人(2年)、6区の山下りのスペシャリスト・小野田勇次(3年)が好調なことも下田の5区起用を見送った理由だという。

 下田は前回大会では8区区間賞を獲得。盟友の田村が脱水症状で落としたタイムを挽回する快走でチームの3連覇、大学駅伝3冠に貢献した。今季これまでの敗戦を原監督は「凸凹駅伝だった」と表現。田村と下田がしっかり機能した駅伝がなかったためというが、4連覇を目指す今大会は、ダブルエースの調和も見られそうだ。

 東海大、神奈川大に加えて東洋大も気になる存在と話すが、原監督は「王者なので他大を見てオーダーを組むのではない。王者のオーダーで我々主義で進みたい」と自信たっぷり。往路、復路ともに合計4人まで当日のメンバー変更は可能。最後のピースをどこに置くのか。名コンダクターの最後の調整に注目だ。

 ◆ハーモニー大作戦 青学大の原晋監督が94回大会に向けて名付けた恒例の作戦名。出雲駅伝、全日本大学駅伝と2連敗の反省からチーム内の調和を重視しようと命名した。前回大会は3連覇&3冠に加え、9度目の指揮となることから「サンキュー大作戦」を掲げて目標を達成した。

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2017年12月30日のニュース