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自分にとって何が重要か=聖路加国際大教授 中山和弘

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中山和弘 聖路加国際大教授
中山和弘 聖路加国際大教授

 分断が進む世界各国で格差社会を描く映画が作られています。その中で韓国の「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞作品賞を受賞しました。失業中の家族が社長一家の大豪邸に巧みに「寄生」していく様子が面白いのですが、金持ちも家庭教師、家政婦、運転手などの労働に「寄生」しているという問題提起でもあります。

 新型コロナウイルスも人間に寄生し始めました。分断や格差のない対応が求められますが、国や地域などによって異なるようです。今こそ、日本人は正しい情報を入手して意思決定ができるヘルスリテラシーを身に付けるべきだという意見が増えています。

 自分で判断して意思決定できる力を指す「ヘルスリテラシー」を身に付けるには、選択肢と長所・短所の情報を得る必要があります。しかしいくら情報があっても、それを使った決め方がわからないと選べません。そこで欧米では、1990年代からパンフレットやウェブで意思決定を支援する「ディシジョンエイド」が開発されています。日本では「意思決定ガイド」と呼んでいます。

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