政治資金収支報告書に多額の記載漏れがあった問題を受け、堺市の竹山修身(おさみ)市長(68)が辞職する意向を固めたことが22日、関係者への取材で分かった。
竹山氏をめぐっては、市長選で竹山氏を支えた自民党系会派などが22日、同市内で会見し、納得できる説明がなければ竹山市長の辞職を求めるとする見解を明らかにしていた。
会見したのは、自民党・市民クラブ、公明党、旧民主系の議員からなるソレイユ堺の3会派。自民党系会派は「重大な決意をしなくてはならない」、公明も「信頼できず辞職を求める」と述べていた。
これまでに維新が3月に不信任決議案を提出したが、今回会見した3会派らの反対多数により否決。その後、4月の統一地方選の前半戦で行われた市議選で維新が5議席増の18議席を獲得。改めて不信任決議案を提案する方針を示していた。
竹山氏については、これまでに後援会など3団体の平成24~29年の報告書で、収支合わせて約2億3300万円の収支漏れが判明。今月18日には支出の二重計上も明らかになっている。竹山氏は23日に開かれる2度目の市議会の議員総会で、政治資金問題について議員の質疑を受けることになっていた。