北アルプス テント泊 蝶ヶ岳 Day 1

2018年お盆休み前半、山の日に1泊2日で北アルプスの蝶ヶ岳へ。
基本ソロでの山歩きが多いけれど、今回はトレランもやっている友人夫妻と3人で。

山の日であること、天気予報◎ということもあり、三股登山口の駐車場が満車になる前に到着したいので、東京の永福ICを22時に出発して中央道で安曇野ICまで。お盆休みに入っているので車が多く想定より時間がかかってしまい、午前2時前に駐車場到着して車内で仮眠。
しかし、到着してみると駐車場に余裕があることに気がつく。連泊する人達は、よりメジャーな北アルプスでも表/裏銀座コースとか上高地の方に行っていたのかもしれない。これなら家でしっかり寝て、車の少ない早朝着予定で出てくればよかった。実際寝不足で、1日目の上りがグダグダになってしまい、後悔。

北アルプス 蝶ヶ岳:トレッキングログ

三股〜まめうち平〜▲蝶ヶ岳(テント泊)〜▲蝶槍〜▲蝶ヶ岳〜まめうち平〜三股のピストン。
1日目は体力面と天候次第で大滝山へも足を伸ばそうと計画、2日目は蝶槍までの稜線歩きはマスト、という計画。

 

三股〜▲常念岳(テント泊)〜▲蝶ヶ岳〜三股の周回コースも考えていたものの、ヒュッテ以外にルート上に水場・トイレがなく日差しを遮るものがない夏山歩きであること、北アルプスの景色をゆっくり堪能したいので、蝶ヶ岳のみで。

三股〜蝶ヶ岳


蝶ヶ岳山頂までおよそ5時間のコースタイム、昼前にテント場に到着すればいいかなとだいぶ明るくなった朝6時前に三股(みつまた・標高1,350m)をスタート。関東方面をはじめ、中部、関西ナンバーの車も多い。一番遠いのは島根ナンバー。遠路はるばるご苦労さま。


正規の三股駐車場は林道の崩落で使えず、800mほど下の臨時駐車場が現在の最寄りになっている(2018/8現在)。さらにその下に、臨時臨時駐車場もある。
臨時駐車場〜正規駐車場の林道崩落地。これはなかなか厳しい!復旧には時間がかかりそう。
手前に登山案内所があり、プリントアウトした登山届を提出。


どこからともなく現れた野生の猿2匹が先導してくれた。


三股登山口から入山。
石碑に刻まれたNational Parkの文字。フォントのチョイスも良くて趣がある。


蝶ヶ岳・常念岳の分岐をすぎて、蝶ヶ岳方面へ進んだ先にある吊橋。
この手前にある沢が実質最後の水場で、手を洗うとめちゃ冷たい。ソーヤーミニも持参しているけど、水はたっぷり持ってきたのでここはスルー。


歩きはじめて約1時間。ペースが全然上がらず、頭痛などはなく高山病の感じではないものの微妙に吐き気もあり、ちょっと引き返そうか考えるレベル。間違いなく寝不足。もう少し登って様子見。
登山道はとてもよく整備されていて歩きやすく、道迷いの心配もまったくない。
木につけられたリボンの高さを見ても、冬は相当の積雪量ということがわかる。夏山だと目線に入ってこない高さ。


半分より少し下の休憩ポイント「まめうち平」。
ペースは上がらないけど吐き気はおさまり少し休んで回復。軽食もとれたので、引き続き登る。


ところどころに出てくる階段は、歩幅、高さが均一で非常に登りやすい。


終始ガスの樹林帯を登り、山頂の少し下で周囲がひらけ、テント泊する蝶ヶ岳ヒュッテがお目見え。
途中で少し雨が降ったものの非防水のトレッキングシューズ INOV-8〈イノヴェイト〉ROCLITE 295 brownでも全く問題がなかった。山頂はまったく降ってないようだった。

蝶ヶ岳山頂 / 蝶ヶ岳ヒュッテ テント場


登りきると赤い屋根が歓迎してくれる蝶ヶ岳ヒュッテ
テント場で場所を確保してからヒュッテで生ビール800円とテント泊の受付 1000円/人(トイレチップ込)。ヒュッテでは、水200円/Lも販売していて唯一の水場。


いつも以上に暑い夏で、南からの湿った空気が大量に流れ込むためかこのところ午後の豪雨が多いので、今回はHERITAGE〈ヘリテイジ〉クロスオーバードームをチョイス。友人夫妻はLOCUS GEAR〈ローカスギア〉Khufu Tyvek。自分も同じクフにして2つ並べるのもアリかな?と思ったけど、ヘリテイジが安曇野ベースのメーカーというのもあって。


設営後、徒歩3分ほどの蝶ヶ岳(ちょうがたけ・標高2,677m)山頂へ。
ヒュッテ、テント場、山頂が近い!イイ!


やっぱり北アルプスすんごいな。上部に雲が掛かっているけど、迫力満点。
上高地・徳沢〜横尾あたりの梓川も見える。


山頂稜線で刻一刻と変わる北アルプス主稜の姿を堪能。
槍キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!
この景色を見てしまったのと、大滝山方面は終始ガスガスだったので、大滝山(おおおたきやま・標高2,616m)への足伸ばしはキャンセル。


傾斜がある真ん中辺りがまだ空いているものの、テント場もどんどん数が増えていく。
ちなみに、山頂一体の樹林帯を超えてからはヒュッテ周り、テント場含めて携帯各社の4G電波がバンバン入った。ここでもさすが北アルプスだなという気がした。樹林帯はときどき4G or 3Gの電波が入る程度。


大滝山へのピストン歩きをやめたのでゆっくりと北アルプス主稜と対峙。
太陽と雲に陰陽遊びされる穂高連峰の皆様。
蝶ヶ岳に登る人は、まちがいなくこの絶景目当て。


天空に浮かぶテント村の様相。
ヒュッテのWEB案内ではキャパシティ30張の案内だけど、最終的に空いている傾斜部分も全部埋まって70張以上!ただし、場所によっては傾斜と地面がゴツゴツする。


ずっとガスが掛かっていたお隣の百名山・常念岳(じょうねんだけ・標高2,857m)も顔を出してくれた。但し穂高方面から黒い雲がチラホラ… 雨降ったらぶっ飛ばしますよ、マジで!
気持ちが良さそうな稜線歩きだけど、常念岳までいくとなるとかなりのアップダウンがありそう。


17時過ぎに早めの夕食。
自分はうどんダシ + レトルトカレー + 冷凍うどん + 九条ネギ!冷凍うどんのおかげで持参したビールも未だヒエヒエ!
一瞬空がオレンジになったものの、ガスが掛かっていて夕焼けはほぼ見えず、寝不足なので早めの就寝。

北アルプス テント泊 蝶ヶ岳 Day 2】に続く

 

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