賞味期限を過ぎたペットボトルの水は飲めるか、飲めないか?

賞味期限を過ぎたペットボトルの水は飲めるか、飲めないか?
賞味期限を過ぎたペットボトルの水は飲めるか、飲めないか?
その他の写真を見る (1/3枚)

 イベントや災害時などに配布されるペットボトルの水をめぐり、あちらこちらで賞味期限切れ問題が起きている。配った後で賞味期限が過ぎていることに気づき、慌てて回収、廃棄する騒ぎだ。しかし、期限を過ぎたペットボトルの水は、安全性に問題が生じるのだろうか…?

期限切れならどうする

 東京都は平成27年9月、立川市と合同で実施した防災訓練で賞味期限切れの水を配布したとし、飲まずに処分するよう呼びかけた。

 今年6月1日には三重県伊賀市が、5月に開催したマラソン大会で賞味期限切れのペットボトル(500ミリリットル)の水を配布したと発表した。地元の伊勢新聞によると、同市は「今後は(水の)賞味期限が残っていても大会後には廃棄するなど、管理を徹底したい」という。

 6月18日に発生した大阪北部地震で、長時間停車した湖西線の乗客に配布した飲料水が賞味期限切れだったことが判明し、JR西日本は水を回収、廃棄した。

 こうした事例があると、インターネットでは必ず疑問の声があがる。伊賀市の方針に「水を捨てるのはもったいない」という批判もあった。

 ただ、同課に確認すると「『廃棄する』とは言っていない」と、記事にあるコメントの内容を否定した。記事を書いた伊勢新聞の記者は「『水をどうするのか』と聞いたら『捨てます』と。残った水を保管しておくと、また同様のことが起きるからとの説明だった」と断言する。

 しかし、こうした事例をめぐるネット上の意見で常に気になるのは、「賞味期限だから(過ぎていても)大丈夫」だ。

 賞味期限は、過ぎても問題ないのか?

会員限定記事会員サービス詳細