歌舞伎俳優中村勘九郎(37)が17日、福岡県内で、68年のメキシコ五輪のマラソン銀メダリスト君原健二氏と北九州マラソンのトークイベントに参加した。勘九郎は現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)で主演を務め、マラソンの父と呼ばれる日本人初の五輪マラソン選手金栗四三を演じている。

マラソン大会のイベント初経験の勘九郎は「金栗先生のお言葉『体力・気力・努力』で頑張ってください」と約1万人のランナーに熱いエールを送った。また、「見渡す限り人で埋まっていて地面が見えない光景に圧倒された」と感想も。

昨年夏には、ストックホルム五輪の撮影を実際にストックホルムで行った。勘九郎は「演じているだけでもすごいプレッシャーでした」と胸のうちを吐露。本当のオリンピックに出場した君原氏が受けたプレッシャーに「想像を絶する」と感嘆するばかり。さらに「君原さんにお会いでき、本物の金栗さんも、こういう芯の通った、でも、しなやかな方だったんだろうと確信しました」と感想を語った。

また、金栗の孫弟子に当たる君原氏から生前の金栗さんと食事した思い出や、秘蔵写真を見せてもらい感激していた。