都内から車で3時間。東京中のシェフがラブコールを送る、プリミティブな食体験を求めて

2018年に話題になった東京の最新レストランで、何度も名前が上がっていた生産地がある。『北山農園』ーー静岡県富士宮にある有機栽培農業の農園で、少量多品目の珍しい野菜を、無農薬で手塩にかけて育てている。自然の力だけで育まれた野菜の力強い味わいに、ラブコールが止まらないのだ。

©TABI LABO

手前:野村空人さん、中:田村浩二さん、奥:北山農園オーナー平垣さん

そんな北山農園を舞台に、LEXUS UXに乗って好奇心の赴くままに旅する企画「LEXUS Lifegnenic Journey with UX」。この旅を一緒に創り上げてくれたのは、フランス発の美食ガイド「ゴ・エ・ミヨ2018」で期待の若手シェフ賞を受賞した料理人・田村浩二さん。そして今、東京のカクテルシーンで大注目のバーテンダー・野村空人(ソラン)さん。

昨年10月に実際にこの地を訪れ、北山農園オーナー平垣さんの熱量に惚れ込み、ぜひこの素晴らしさを多くの人に体験してほしいとの想いから、今回の旅が実現したのだ。

「Lifegenic」とは、自分らしく、実り多きライフスタイルを描けるようにとLEXUSが願いを込めてつくった言葉。周囲のノイズから解放され、自らの好奇心や感覚に素直になれる旅を、抽選で当選されたラッキーなお二人、T夫妻にLEXUS UXと共に体験してもらった。

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旅のテーマは、言うなれば「プリミティブな食体験」。ライフスタイルにおいて不可欠な「食」に、とことんこだわっている人に会いに行く旅を始めよう。

「ほんとうの手作り」を
戦前から守り続けるー『ニノ岡ハム』

御殿場のICからほど近い『ニノ岡ハム』。「ほんとうの手作り」にこだわって、肉を挽く作業以外はすべてひとの手でつくられているという。それはつまり、必ずすべての工程にひとの目が配られているということ。

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機械作業では醸し出せない味。
不揃いながらも端正な手仕事に、こだわりが見える。

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今回のために特別に、できたてを切り分けていただいた。
湯気とともに薫り立つ匂いに涎が誘われる。

オーナーの芹澤さんにアドバイスをもらいながら、夜のバーベキューの食材になるハムとソーセージを求める。網で焼くバーベキューには、ボロニアソーセージと生でも食べられるロースハムがおすすめだそうだ。

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販売所は、ひっきりなしに遠方からのお客さんがやってくる。

有機農園の畑は
まるで「宝の山」ー『北山農園』

御殿場から約40分のドライブを経て、本日のメインの目的地である『北山農園』に到着。農園のみなさんによる、知識と愛情が盛りだくさんのガイドとともに、収穫へ向かった。

ゲストの奥様は「日頃からオーガニックのお野菜にも、できるだけこだわるようにしているんです」というだけあり、幼い頃から土いじりが好きで、今日の収穫体験を楽しみにしていたそう。

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ルッコラの”花芽”を食す。
普通は食べない箇所だが、ここに強烈なルッコラの味わいが詰まっていた。

「ぼくら人間って、野菜が実った”実”の部分をいただいているんだけどね。こうやって野菜がつける”花芽”の部分には、見向きもしないでしょ」

春の訪れを控えた畑で、そう話をしてくれた平垣さん。

「”花芽”がつくと、そこから”タネ”ができるんですよ。実を収穫して終わり、ではなくて、花が咲いてタネをつけるところまで、ぼくたちは見守ってるんだ。そうやって命が循環していくからね。なにより野菜の花って、可憐だったり力強かったり、魅力的でしょう」

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収穫したお野菜は、紫やオレンジ色のにんじん・ゴールデンビーツ・葱坊主・パクチー・イエローターニップ・白菜やマスタードリーフの菜花に大蔵大根など。これがこのあと、田村シェフの手によって料理されることになる。

「正直、何も知らずに車で通りすぎたら、荒れ果てた畑だなぁ…って思ったと思います。テレビで見るような端正な畑とはちがって、雑草も生えていて…。」とは旦那様。

「でもね、違ったんです。
ただの雑草じゃないって知ると、あ、こんなものも食べられるんだって。概念が変わりました」

「最後は、宝の山に見えたよね」という奥様とともに、新しい発見に目を輝かせていた。

生産するひと・つくるひと・食べるひと
三者がひとつのテーブルを囲む、特別な宴

戻ってくると、母屋の隣がこの日のためだけの特別なディナー会場に。焚き火の向こうにLEXUS UXを眺めながら、田村さんと野村さんによる特別な宴が始まった。

「香り」を大切なインスピレーションの源にしている二人が、北山農園で採れる野菜の力強い味わいや香りを最大に活かす料理とモクテル(ノンアルコール・カクテル)を用意してくれた。

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「こんな風に、お野菜の生産者と、お料理やドリンクをつくるひと、と一緒にテーブルを囲んで食事をするなんて……はじめてだよね」と奥様が嬉しそうな表情で言うと、「僕たちにとっても初めてです!」と口を揃える田村さん、野村さん、そして平垣さん。「なんか、ありがたいね」と、皆が同じ気持ちを胸に抱いていたようだ。

春の冷たい小雨が降り始めるまで、三者の話は尽きなかった。

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2日目は都内のレストランで
この旅の“つながり”を感じるー『Maruta』

2日目は、ゆっくりとLEXUS UXでのドライブを楽しむ時間も。あいにくの雨模様でも、「クルマの運転が大好き」というお二人の表情は晴々としたものだった。

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最後の目的地は調布にある『Maruta』。薪火を使ったグリルがメインのレストランだ。料理にとって不可欠な「火」の力を、最大限に引き出すために薪火にこだわっているのだという。

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ここでは「プリミティブな食体験」のもうひとつの原点として、火起こしから、薪を割り、炉に焚べるところも体験させてもらった。

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レストランのスタッフも、毎日こうして薪を割っているそうだ。

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火のおかげで、人間の食文化は発展してきたとも言える。

「ここに来て、今回の旅がすべてひとつにまとまってることを感じました」と奥様。

「今日は『火』だけど、北山農園さんでは『タネ』だったり、なんかこう『パワー』っていうのが共通している気がしましたね。エネルギーとか、命のパワーとか……。随分遠くまで移動するんだなぁって最初は思いましたけど、やっとわかりました」と、旦那様も同じことを感じていたようだ。

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自ら焚べた火で焼き上げられた料理は、感動もひとしおだ。

旅を終えて、二人の心に残ったもの

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奥様:わたしはすごく、北山農園での野草の話が衝撃的でした。ナズナ(ぺんぺん草)も、食べられるんですって。しかも、婦人科系の体質改善に繋がると教えてもらって。野草って、野菜と違って人間の手(品種改良など)が全く入ってない。だから、ずーっとその地に根付いて、ひとが介在しない生命力を持っているんですって。雑草だと思っていたものを、見直す機会になりました。こんなに「生死感」のようなものを持って旅するのは、初めてでしたね。

旦那様:『LEXUS』というワードから、あの北山農園さんは浮かんで来ないですよ。LEXUSに、泥とか土とかのイメージなんて全くなかったですから。そのギャップには驚いたし、よかったですね。

奥様:野菜があまり得意ではない主人が、きれいに平らげたのにも驚きました。

旦那様:普段から出されたものはいただくようにしているけど、格別に美味しかったです。都内で売っているものとは全然違ってね。

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LEXUS UXとともに旅する「プリミティブな食体験」。この体験が、「食」と「クルマ」が共通の趣味だというお二人のこれからを、Lifegenicに輝かせてくれることを願って──。

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