宝船、尾道の繁栄を願いビオラ1万2千鉢で描く 千光寺公園ふれあい広場 

 約1万2千鉢のビオラの花で描く観光メッセージが2日、広島県尾道市の千光寺公園ふれあい広場に設置された。「フラワーカーペットおのみち」と名付けて年ごとに異なる図柄をデザイン。今年は尾道港の開港850年にあたることから「船出」がモチーフで、17日まで展示された後、解体された鉢が市内の小中学校などに配られる。

 花の少ない冬場でも公園を訪れた市民や観光客の目を楽しませようと始まり、今年で9回目。デザインは例年、尾道市立大の学生有志が担当しており、これまでに「尾道観光」を象徴するサイクリングやレモン、猫などが「採用」されている。

 この日の設置作業には、デザインを考えた学生たちをはじめとするボランティアや市の職員ら25人が参加。赤、白、黄、紫など7色のビオラの花を、図案を基にした設計図に従って広場に並べ、約12メートル四方の「花で描いた絵」を完成させた。

 市立大芸術文化学部3年の下西絵里加さんは「尾道に繁栄をもたらしてくれる宝船をイメージして、帆掛け船を図案化した。多くの人たちに見に来てほしい」と話した。

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