マラソン日本記録の大迫傑、箱根駅伝1区で転倒の大東大選手に「心配する場面で感動する場面ではない」

スポーツ報知
大迫傑

 マラソン日本記録保持者の大迫傑(27)が2日、自身のツイッターを更新。第95回東京箱根間往復大学駅伝競走1区でスタートからわずか200メートル地点で大東大の新井康平(4年)が転倒したことに見解を示した。

 大迫は「さっきの1区、捻挫した選手は頑張った。捻挫は注意しないと別な故障で繰り返したりで時間が掛かるからしっかり治して欲しい。ただ、娘が言った一言[テレビで喋ってる人(実況)なんか喜んでるみたいだね!]これが全てを物語ってるよね。心配する場面ではあるけど、感動する場面ではない」とツイートした。さらに連続ツイートし「感動的実況を良しとしてしまうと回り回って選手の判断を鈍らせてしまう。自分ならと考えたけど、どんな酷い怪我であっても単純にやめにくいよね。選手がこの大会で引退なら良いけど先がある選手の場合も同様の事が起きたらと思うと怖い 選手&今後の選手を守っていきたい立場から一言」とつづっていた。

 大東大の新井は、足を路面に激しく打ちつけた。顔をしかめ、足を引きずりながら必死に最後尾から集団を追走した。最後は力を振り絞って大手町・読売新聞東京本社から鶴見中継所の21.3キロを走り抜き、2区の川澄克弥(3区)にトップから8分40秒差でたすきをつないだ。

 大迫は、早大時代に2011年の箱根駅伝で1区に出場し区間賞を獲得し、18年ぶりの総合優勝に貢献した。翌12年の箱根駅伝でも1区を走り、2年連続で区間賞を獲得した。

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