国王杯アウェイで4−0と2部Bのアルコルコンに敗れていたR・マドリー。ホームのサンティアゴ・ベルナベウには大逆転勝利を願い8万人のサポーターが駆けつけたが、逆転どころか1点を奪うのもやっとの試合内容。後半、ファン・デル・ファールトが1点を奪ったがR・マドリーの国王杯敗退が決定した。

 何かがかみ合わない。ラウル、カカー、イグアインなどレギュラーメンバーに近い布陣で臨んだ試合だったが、ボールをキープはできるものの相手ディフェンダーをかく乱するようなパス回しはなく、最後は個人技の突破に頼る今までの戦い方に変わりはなかった。アルコルコンは、力の差があることを承知の上で後ろを固め数的優位を保ちながら一発のカウンター狙い。前半を0−0で折り返し、この時点でもうベスト16突破を決めたといった試合だった。

 後半、ここ数試合連続出場しているラス・ディアラを代え、マルセロを投入したペジェグリーニ監督。唯一、戦う姿勢を出していたラス・ディアラを代えたことでR・マドリーサポーターは大ブーイング。怒りはベンチに座るペジェグリーニ監督に向けられることとなる。試合後には「ペジェグリーニ辞めろ」コールまで巻き起こった。いつまでも完成されないチーム。一体、いつになればペジェグリーニ監督が言う良いサッカーが見られるのだろうか。

(スペイン通信)