神様は全て見ておられる(スコセッシ映画を)。
フィルムエディターのJorge Luengo Ruizさんが、マーティン・スコセッシ監督映画から「神の視点」を集めたスーパーカットを公開しています。
高い位置にカメラを置いた俯瞰の映像は対象を小さく見せる効果があり、状況を説明する意図でも多く使用されます。
今回「神の視点」としてまとめられているのは、俯瞰ショットの中でも極端な真上から垂直に見下ろすように撮影された映像です。私達が日常の中で真上から人や物を垂直に見下ろすことは(東京タワーのガラスの床から真下を見るときくらいで)滅多にないため、どれも強く印象に残るシーンばかりとなっています。
こちらはJorge Luengo Ruizさんによる動画。
スコセッシ監督が神の視点を使っているシーンの多さに改めて驚きます。似た構図のシーンでも動きや美術など、毎回演出に異なる工夫がされていて飽きません。
以下が取り上げられている作品のリストです。
『ドアをノックするのは誰?』1967
『明日に処刑を…』1972
『ミーン・ストリート』1973
『タクシードライバー』1976
『ニューヨーク・ニューヨーク』1977
『レイジング・ブル』1980
『キング・オブ・コメディ』1982
『アフター・アワーズ』1985
『ハスラー2』1986
『最後の誘惑』1988
『ニューヨーク・ストーリー』1989
『グッドフェローズ』1990
『ケープ・フィアー』1991
『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』1993
『カジノ』1995
『クンドゥン』1997
『救命士』1999
『ギャング・オブ・ニューヨーク』2002
『アビエイター』2004
『ディパーテッド』2006
『シャッターアイランド』2010
『ヒューゴの不思議な発明』2011
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』2013
『沈黙 -サイレンス-』2016
なお2017年1月21日(土)には、遠藤周作の小説を原作としたマーティン・スコセッシ監督待望の最新作『沈黙 -サイレンス-』が公開予定です。以下は映画 KADOKAWAによる予告編。
ストーリーはもちろん「神の視点」に注目して見るのもいいかもしれませんね。
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source: vimeo, YouTube, 『沈黙‐サイレンス‐』