モスルから逃れた子どもたちが、武装勢力の支配下での暮らしを語る

(2017.1.4)

ハマードくん(14歳)

ぼくたちの家は、大きくてきれいだった。大きな庭もあって、そこには動物や木であふれていたよ。

無人機が、ぼくのとなりの家を直撃して、その衝撃はすごく大きかった。音は「ビューン」という感じ。
5人も亡くなって、他の人は傷を負った。

「次はうちだ!」と思ったよ。あの悪の無人機が怖かった。
ぼくたちは、みんな、怯えていた。


ぼくは、医者になって、小児科の専門になりたい。

マナルちゃん(9歳)

私の大きな家には、すばらしい庭に、たくさんの木とお花があったの。残念ながら動物は飼ってなかったけどね。だけど、武装勢力に、家から追い出された。

私が一番こわいのは、ロケット弾の音と銃弾。
武装勢力は、全ての家に向かって撃っていたわ。

モスルにいたときは、悪夢を見て眠れなかったけど、ここにきてからは悪夢を見なくなったよ。

大きな家と、すてきな車と、お金がほしいな。家は、二階建てで、大きな庭とたくさんの窓とドアがあるのがいいわ。車は白鳥さんみたいのがほしいの。

私たちは、互いに愛し、互いに尊重し、互いに助け合うべきだとおもう。

メドくん(8歳)

ぼくたちは、遊ぶことを禁じられていた。彼ら(武装勢力)が許可しなかった。彼らは銃を撃っていて、ぼくはその音が怖かった。

ぼくは運転手になりたい。大きなトラックの中で、心地よく運転したい。

ぼくたちは、二度とモスルには戻らない。だって、もう愛していないから。

ラクワちゃん(12歳)

私たちは、武装勢力があらわれたから、逃れた。嫌だった。

私は頭を覆っていなかったから、怖かった。武装勢力は、女の子が頭を出していることを嫌っていたの。
彼らは、人前で逮捕したり、侮辱したりしたわ。あそこは良くなかった。

私はここで幸せ。なぜなら、あなたがここにいるから。チャイルド・フレンドリー・スペースがあるから。ただただ、遊びたいの。あなたといると、居心地良くて、幸せで、安心する。

ずっとここで住んで、幸せでいたい。
故郷には戻りたくない。あそこでは、安心できない。
友だちと家族と一緒に暮らして、学校を卒業して、いつか医者になりたい。

アマンくん(9歳)

ぼくの家は大きくて、大きな庭があった。家から遠くないところに、木がたくさん立っている土地があって、そこで家畜を飼っていたよ。

ぼくたちは、村を追い出された。武装勢力は、ぼくたちの家には直接は来なかったけど、近所の家の人たちを追い出していたから、ぼくたちも出ることにしたんだ。

ぼくは、戦闘機と爆弾と銃弾の音がこわい。


こっちのほうが、はるかにいいよ。

ぼくの願いは、平和。あと、安全と安らぎがあるといいな。




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