技術の発展に犠牲はつきものでーす。
Tesla(テスラ)も開発を進める「自動運転技術」。スイスイっと自動で車両が移動する様はまさに未来ですが、先日の電気自動車レースの「フォーミュラE」のサブレースとして行なわれた、初の自動運転カーレース「Roborace」では、1台がクラッシュするという残念な結果に終わってしまいました。
自動運転技術の限界をテストするためにスタートしたこのRoboraceですが、Electrekによると、レースは2台の同じ「Devbots」というテスト用自動運転車で行なわれました。そしてクラッシュしたのはそのうちの1台。
Devbotsという車両は2世代目のモデルで、1世代目の「The Robocar」はハリウッドで映画『トロン: レガシー』『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』などの特殊効果などを手がけたダニエル・サイモン氏がデザインしました。そしてDevbotsは、自動運転でも人でもコントロールできるという、柔軟な設計へと進化していたのです。
今回のレースに出場した車両は、時速115マイル(約時速185km)という、自動運転レースにしてはなかなかな高速なものでした。そして出場していた片方の「Devbot 2」はコーナーで壁に激突。それまでは、うまくコントロールされていたのですけどね…。なお、出場していたもう1台の「Devbot 1」は最後までレースを走りきりました。その様子は下の動画からも垣間見れます。
Si, estos dos autos no tienen piloto... son los @roborace, pic.twitter.com/2sSX22XDyd
— Diego Zorrero (@dzorrero) 2017年2月18日
なお、Roboraceに出場した2台のDevbotはハードウェア的にはまったく一緒。ソフトウェアの開発により、その差が現れます。また車両はテストコースをぐるぐる周るだけでなく、下のツイートのように障害物をきちんとかわすことができるのか、といったシチュエーションも起きました。
Who let the dogs out? We've always wanted obstacles in Roborace #BAePrixpic.twitter.com/jUOyLqnrie
— Roborace (@roborace) 2017年2月18日
Roboraceが商業化できるのかどうかは、まだまだ不明瞭。もちろん「人が乗らないレースなんて…」という見方をする人もいます。しかし、たとえクラッシュが起きても、誰も怪我をしない点はRoboraceが普通のレースに勝っているといえそうです。
下は、無念にもリタイアしたDevbot 2の姿。ま、これからですよ、これから。
Papelón de un vehículo autónomo en Puerto Madero: el Roborace sin conductor chocó contra la estatua de Lola Mora
— Autoblog Argentina (@Autoblogcomar) 2017年2月18日
Más https://t.co/fEzjiYCJAMpic.twitter.com/8B3bufHJwX
Zafamos! Uno de los @roborace le pegó a la pared... al menos igual que un piloto. pic.twitter.com/BNkBQwkzKg
— Diego Zorrero (@dzorrero) 2017年2月18日
・フォーミュラEが世界初の自動運転車レース「Roborace」開催を宣言!
・未来すぎ…。Teslaの完全自動運転の技術デモ動画が公開
image: Electrek
source: Electrek
Rhett Jones - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)