バルセロナからインテルに向けてのメッセージだ。「11月24日、カンプ・ノウで勝つのは僕たちだ」。メッセージの送り主は、バルセロナFWリオネル・メッシ。世界で最も大きな“ノミ(メッシの愛称)”は、笑顔で、だがしっかりとした口調でそう話している。

バルセロナでは誰もがチャンピオンズリーグ(CL)のインテル戦のことを考えている。予想外にも、重要になってしまった一戦だ。王者バルセロナは、もしも勝てなければ、大会から消える恐れすらあるからである。

昨シーズンのCLのMVPとして、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』とスペイン『マルカ』から賞を受け取ったメッシは、2004年から今日まで2度のCL、欧州スーパーカップ、3度のリーガ制覇、国王杯、そして3度のスペイン・スーパーカップと、10個のタイトルを獲得している。

−この賞はバロンドールの前菜みたいですね。
「僕が受賞するとみんなが言っているのは知っている。本当に重要で、特別なことだろうね。サッカー界の人たちが、僕が世界最強だと考えるなんて、誇りに思うだろう。でも、この賞もうれしいよ。昨シーズンを通じてファンたちが投票してくれたんだから、特別な価値がある」

−2週間後から、バルセロナは重要な時期を迎えます。24日にはインテル戦、そして29日には1ポイント差のレアル・マドリーとの一戦です。

「そうだね。2つのビッグマッチだ。インテル相手にはミスはできない。レアル戦はいつだって特別だ。彼らには素晴らしい個の力があり、チームとしても非常に成長してきている。彼らはシーズンの最後まで、すべての大会で争っていくはずだよ」

−インテル戦は人生における大勝負ですね。
「僕らは勝たなければいけない。それだけさ。ルビン・カザンとの試合で勝ち点を逃し、ホームでさらに間違うわけにはいかない。そうでなければ、ベスト16進出が本当に危うくなってしまう」

−インテルについてはどう思いますか?
「僕らはリスペクトしている。もちろん、恐れてはいない。すべてのポジションで非常に強いグループであり、プレー戦術はたくさん持っている。モウリーニョという偉大な指揮官もいるしね」

−キエフでのディナモ戦に勝利してから、あなたを高く評価するインテルのマッシモ・モラッティ会長は、インテルはカンプ・ノウでも勝てると明言していました。
「もちろんさ。彼らは偉大なチームだからね。僕らとしては、自分たちのベストのプレーをすることを考えないといけない。彼らがするはずの、小さなミスを生かしてね」

−誰をチェックしなければいけないですか?
「まずは僕の友達でもあるサミュエル(・エトー)。そして(ディエゴ・)ミリートだね。2人とも偉大なストライカーだ。彼らのことをちょっとでも見失えば、やられてしまう。それは確実だね」

−ズラタン・イブラヒモビッチとはどうですか?
「一緒にプレーするたびに、少しずつ分かりあっている。彼は素晴らしい力を持っているし、ピッチの外でも特別な人なんだ」

−14日にはワールドカップ(W杯)の前哨戦がありますね。あなた方アルゼンチンがスペインと対戦します。
「誰もが、南アフリカでのW杯ではスペインが優勝候補だと言っている。でも僕は、そんな風に決まってはいないと思っているよ。僕らアルゼンチンをはじめ、偉大な国々がいるんだ。それに、W杯ではどんなことだって起こり得るよ」