野外フェスでスマホ100台以上が盗難される→「iPhoneを探す」で逮捕

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野外フェスでスマホ100台以上が盗難される→「iPhoneを探す」で逮捕

「iPhoneを探す」、ちゃんとオンにしてますか?

毎年4月中旬にアメリカ・カリフォルニア州インディオの砂漠地帯で開催される世界規模の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」は、毎年サプライズ(今年はヘッドライナーのレディオヘッドがサウンド・トラブルに見舞われてステージを中断するなど)が起こるなど何かと話題に絶えませんが、今年はメインステージの外で大事件が起きました。

14日のフェス初日、100台以上のスマートフォン盗難事件が発生、そして犯人はファンの力によって逮捕という騒動が。

犯人はニューヨーク在住の36歳男性、Reinaldo De Jesus Henao。どうやって犯人がすぐに特定されたかというと、iPhoneの「iPhoneを探す(Find My iPhone)」機能のおかげ。iPhoneを盗まれた複数のフェス参加者がこの機能をオンにしたところ、犯人の居場所が特定され、あえなく御用となりました。インディオ警察によれば、フェス参加者とセキュリティが犯人逮捕に向けて一丸となっていたとのこと。

インディオ警察のDan Marshall氏は、米Gizmodoのインタビューに対して以下のように述べました。

Reddit(訳注:米国版2ちゃんねる)で、「サハラ・テント」付近でのスマートフォン紛失に関するスレッドに気づいた。警察は、そのテントの警備を強化するためにより多くの警備員を配置するよう指示したが、最終的には犯人発見には至らなかった。盗まれた人々が「iPhoneを探す」機能をオンにし始めると、テントを通過したところで犯人の居場所を特定、その位置をセキュリティに伝達した。警察が到着して犯人が引き継がれるまで、その男はセキュリティに拘束されていた。

犯人のバックパックからは130台以上のスマートフォンが押収され、その大部分は所有者のもとに無事返されたそうです。コーチェラのような巨大野外フェスでスマートフォンが紛失したり盗難されたりすることはよくあることです。「ここ数年、コーチェラでは何百人もの人がスマートフォンを紛失していた。コーチェラのキッズは、悪いことをするために来ているわけではない。良い時間をすごすために来ているんだ」とDan Marshall氏は語りました。

結果的にこの事件は、フェス参加者と当局の間に一種の一体感と結束感をもたらしたようですね。新しいフェスの醍醐味になったのでしょうか…?

なくしたスマートフォンを位置情報から探しに行くのは危険です

image: Indio Police Department
source: Los Angeles Times

Michael Nunez - Gizmodo US[原文
(mayumine)