北朝鮮が２３日以降、公開を予定している核実験場の廃棄をめぐり、取材を許可された外国メディアの関係者が２２日、北朝鮮に到着した。

北朝鮮は豊渓里の核実験場の廃棄を２３日から２５日の間に公開する予定で、取材を許可された外国メディアの関係者が２２日午後、北朝鮮東部の元山に到着した。

中国国営の中央テレビの記者は現地からの中継で、「取材団は今夜にも列車で元山を出発し、豊渓里に向かう見通しである」と伝えている。

一方、当初、今回の取材に招待されていた韓国の記者団は、２２日も名簿の受け取りを拒否され、北朝鮮に向かうことはできなかった。北朝鮮としては、アメリカとの首脳会談を控え、仲介に意欲を示す韓国を揺さぶる狙いがあるとみられる。

韓国政府は、北朝鮮に遺憾の意を表明する一方、「核実験場の廃棄が予定通り進み、米朝首脳会談の成功につながるよう期待する」としている。