都道府県女子駅伝は京都がV 女子マラソン代表の前田穂南も大阪チームのアンカー激走

スポーツ報知
勢いよくスタートした1区の選手たち

◆全国都道府県対抗女子駅伝(12日、たけびしスタジアム京都発着、9区間=42・195キロ)

 京都が3年ぶり17度目の優勝。東京五輪女子マラソン代表の前田穂南(23)=天満屋=は地元・大阪チームのアンカーとして9区(10キロ)を駆け抜けた。

 1区(6キロ)は長崎の広中璃梨佳(19)=日本郵政グループ=が1人で抜け出し、3キロを9分23秒というハイペースで通過。兵庫の田中希実(20)=豊田自動織機TC=も5000メートル日本歴代2位の実力を発揮し、トップを追走した。しかし、広中はグングン加速し、終盤の上り坂でもペースアップ。17年ぶりの区間新記録となる18分39秒をマークして1位でタスキをつないだ。広中は「区間新記録を狙っていたわけではなく、いつも通り(2区の)森智香子(27、積水化学)さんに『託しました』という思いで走りました。2020年になって初レース。これからに向けて弾みになったかなと思います」と笑顔で話した。

 2区(4キロ)は長崎の森が後続から差を詰められるも堅首。20位でタスキを受けた東京の菅田雅香(18)=日本郵政グループ=は15人抜きの快走で5位までチームを押し上げた。

 3区(3キロ)も長崎が先頭のまま。杉森心音(15)=北浜中=が区間2位、9人を抜いて静岡が9秒差の2位に浮上した。3位長野、4位兵庫、5位千葉と続いた。

 4区(4キロ)は残り1キロを切って長野の小林成美(19)=名城大=が奪首。ここまでトップだった長崎も3秒差の2位でつないだ。

 5区(4・1075キロ)は大接戦を宮城の木村梨七(17)=仙台育英=が制し、トップでタスキリレー。昨年12月の全国高校駅伝優勝校の意地を見せた。5秒差の2位に長野。3位長崎、4位兵庫、5位神奈川、6位東京と続いた。

 6区(4・0875キロ)は宮城・斎藤凛(19)=石巻専修大=が後続を徐々に引き離しにかかる。先頭を守って7区へ。14秒差で2位長野、15秒差で3位兵庫。京都は4つ順位を上げて25秒差の4位に浮上した。

 7区(4キロ)は宮城が25年ぶり2度目の優勝へ首位をキープ。京都の村松結(17)=立命館宇治=が区間タイ記録の快走で2位に浮上。アンカーにドーハ世陸1万メートル代表の新谷仁美(31)=積水化学=が控える東京は1分10秒差の8位でつないだ。

 8区(3キロ)は残り1キロで京都の瀬川藍(15)=木津二中=が宮城をかわして首位浮上。1分34秒差の9位で東京。大阪のアンカー・前田は1分54秒差の11位でタスキを受けた。

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