焼津のスーパーミセス佐野亜友美がハーフ女子で連覇!…子供たちにかっこいいママの姿見せた!

ハーフ女子部門で優勝した佐野亜友美さん(中央)と長男・瑶晟くん(左)と次女・結蘭ちゃん
ハーフ女子部門で優勝した佐野亜友美さん(中央)と長男・瑶晟くん(左)と次女・結蘭ちゃん
焼津マラソン大学対抗スタート
焼津マラソン大学対抗スタート

◇第38回焼津みなとマラソン(2日・焼津新港発着・報知新聞社、読売新聞静岡支局など後援)

 港町・焼津で春の海風に乗ってランナーたちが快走した。20、21年はコロナ禍で中止。昨年は大学対抗ペアマラソンと大学生ハーフ以外は県内在住者に限定されたが、今年は県外からも集結し、6130人がエントリーした。ハーフ女子は佐野亜友美(焼津市)が1時間22分21秒で連覇。2人の合計タイムで争う大学ペアマラソンは青学大が2時間9分41秒で2015年以来の優勝を飾った。

  焼津、家族、カツオにも? 愛されるスーパーミセスが連覇を果たした。焼津市在住で県内のマラソン仲間も多い佐野さん。ゴール手前で沿道にいる“ファン”からの応援が飛び交った。「後ろはいないよ、大丈夫」との声を信じ「うまく逃げ切れました」。1時間22分21秒と自己ベストを更新した。

 「昨年からスーパーミセスと呼ばれるようになった」。前大会で本紙に取り上げられたのを契機に新たな呼び名が出来た。表彰式でも慣れ親しみ始めているワードが幾度となくかけられる人気ぶり。佐野さんは終始にわたって笑顔で応えた。

 41歳にしてまだタイムを縮めている。出場したハーフだけではなく、7年前からフルマラソンも挑戦中。1月の大阪国際女子マラソンでは2時間48分5秒で自己ベストを更新していた。「最近、調子がいいんです。その勢いのまま大会に臨みました」と声を弾ませた。

 焼津名物カツオからも愛されている。賞品、ゼッケンの下1ケタの飛び賞、県外の表彰者からと計4本と大漁ゲット。「お刺し身にして食べます。冷凍庫で保存もできますし、助かりますね」と嬉々(きき)として話したが、次女の結蘭ちゃん(小6)の「食べられるけど、あんまり好きじゃない」に少し困惑した表情を浮かべた。

 3児の母でもある佐野さんの元気の源は家族だ。「子どもとお母さんにかっこいい姿を見せたい」と目尻を下げた。結蘭ちゃんは「走るお母さんはかっこいい」と、時たま一緒に走る時間を楽しんでいることを恥ずかしげに打ち明けた。

 3連覇は「しんどい」と笑うも「引き続き頑張ります」とニッコリ、愛嬌を全開にした。(伊藤 明日香)

大学対抗ペアマラソンで優勝した青学の志貴(左)と荒巻
大学対抗ペアマラソンで優勝した青学の志貴(左)と荒巻

 【大学ペア青学大8年ぶりV】 新緑コンビが焼津港を走り抜けた。登録選手の上位2人のタイムを合算して競う大学対抗ペア。青学大が2時間9分41秒で8年ぶり2度目の優勝を飾った。「お魚大好き」志貴勇斗主将(4年)が1時間4分37秒で個人2位。荒巻朋煕(2年)は1時間5分4秒で同6位に食い込んだ。駒大、東洋大、創価大で先頭争いしていた17キロ地点。主将は「仕掛けました」と前に躍り出た。終盤で風で苦しみ、わずか6秒差で抜かれる形となったが、5月の関東インカレに“ツナ”がる結果になった。大学対抗でのみの副賞として贈られたマグロに満面の笑みを見せ「カツオよりマグロの方が好き。寮に持ち帰ると言っていたので持ち帰れてうれしい」と声を弾ませた。

 【優勝者の声】

 ▽ハーフ男子40歳代・古屋仁浩「棚からぼた餅ですが、(大会初優勝は)やっぱり気持ちいいもんです」

 ▽10キロ女子39歳以下・横馬岬「カツオーッと思って走りました。家族とお刺し身にして食べます」

 ▽3・4キロ女子中学生・星崎心玖「最初飛ばしすぎました。景色を楽しむ余裕はなかったですが、楽しかったです」

 ▽3・4キロ男子中学生・市川太羅「風はあったけど、気持ち良く走れた。今年は夏の全国大会の3000メートルで決勝進出が目標です」

 ▽3・4キロ女子29歳以下・長沢真緒「3位までに入ってカツオが欲しかった。観客の応援が聞こえて頑張りました」

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