チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第4節で、リヨンと1−1で引き分けたリヴァプール。勝ち点4で同10のリヨン、同9のフィオレンティーナに続く3位に低迷する彼らにとって、リヨン戦はまたもクレイジーな夜となってしまった。

確かに、今回リヨンは勝利ではなく、引き分けただけである。しかし、83分に先制して90分に追いつかれるというのは、何かがうまくいっていないということだ。そしてそれは、シーズン開幕からずっと続いている。

そのため、ラファエル・ベニテス監督に指が差され始めているのも当然だ。プレミアリーグ前節のフラム戦で敗れ、英紙『タイムズ』が実施したアンケートでは、ベニテス監督の残留を望むファンは54.1%、解任を望むのは45.9%だった。だが、5日の『サン』のアンケートでは、結果がひっくり返っている。「彼がリヴァプールの監督にとどまるべきか?」という質問に、56%が「ノー」と答えたのだ。

それだけではない。一部のサポーターたちは堪忍袋の緒を切らし始めており、ロニー・ウィーランのような“レジェンドの一人も、ベニテス監督のアンフィールドでの日々は限られてきていると言っている。

だが、ベニテス監督本人は、自分の今後を心配していないと主張し続けている(クラブに彼を追い出せるだけの資金的余裕がないことを分かっているからでもあるだろう)。ただし、CLの舞台でグループリーグを突破するには、もはや奇跡が必要だということは認めた。

「自分のポストが危ないとは思っていない。今の私が考えているのはそのことではなく、11月24日の試合のことだ。もちろん、今はすべてが難しくなってしまった。だが、グループリーグ突破は不可能なミッションではない。我々はデブレツェニに勝って、フィオレンティーナ対リヨン戦がどうなるかを見てみる。そして、その結果を基に、グループリーグ最終節(12月9日にアンフィールドでフィオレンティーナ戦)へ臨む。我々は以前、すでに奇跡を起こしている。またやれるはずだ」