一人が病院のベッドで悲しんでいる一方、もう一人はサッカー人生でもっとも素晴らしい時期の一つを過ごしている。ローマMFダニエレ・デ・ロッシとパレルモMFファビオ・シンプリシオの人生は、不思議なものだ。その両MFが、将来的にローマで一緒になるかもしれない。

8日のインテル戦で負傷し、手術を受けたデ・ロッシは、当初の見込みと違ってまだ退院していない。警戒を払うようなことは何もないが、ドクターたちは検査を続けることを望んでおり、デ・ロッシの隊員は16日になりそうだ。現時点では、22日のバーリ戦への出場は難しいと見られる。

一方、ブラジル代表へと追加招集されたシンプリシオは、来夏からローマでプレーするかもしれない。来年6月にパレルモとの契約が満了となる同選手を、ローマは非常に気に入っており、6月の獲得に向けて打診している。

問題となるのはサラリーだ。シンプリシオの代理人を務めるジウマール・リナウディ氏は、年俸300万ユーロ(約4億円)を求めている。不可能な金額ではないが、ローマは減額を希望している。問題を複雑化するかもしれないのが、シンプリシオがパレルモとの契約延長の可能性を除外していないことだ。パレルモ残留のためではなく、交渉からパレルモを除外しないようにするためである。ローマからリヴァプールへ移籍したアルベルト・アクイラーニのケースと同じだ。

またローマは、今季限りで契約が満了となるMFタッデイが退団するかもしれない。同選手はフリーの身でフィオレンティーナへ行く可能性がある。さらに6月には、ジュリオ・バチスタとロマン・パブリュチェンコのトレードをトッテナムへ申し出るかもしれない。