iPhoneとセカイカメラ

iPhone が何なのかというと(少なくとも僕にとっては)、持ち運び可能なウェブということなのだと思います。
netbook もそういう意味ではイイセン行っているのですけど、とても歩きながらは使えません(自分が macbook を出先で歩きながら使っている様子は、たとえ好意的に言っても「変人」)。でも、ウェブブラウザーはそもそもがパソコン用のアプリケーションですし、動き回りながら片手で操作する的なカジュアルな操作性を考えてデザインされたモノでもありません。

拡張現実というとどうしても情報センサー的なイメージで捉えられがちなのですが、ウェブをアクティブな空間移動前提で考えた場合、拡張現実=その場その時の情報をいかにピックアップ→フィルタリング→オペレートするのか?の現実解のひとつという捉えかたで捉えられます。

セカイカメラエアタグ(ウェブのホームページに相当)の動作原理も、基本的なアイデアはウェブブラウザーに近似です。ただ、そのウェブアドレッシングをURLではなく、「緯度+経度+高度」「時間」「個性」の掛け合わせでやろうとしている訳です。
そして、基本的にはページメタファー(書物のページを縦横にアクセス出来る静的なイメージ)ではなく、ポストイット的なエアタグが空間を浮遊している(情報が“気象現象”の様に移り変わって行く感じ)動的イメージを基本コンセプトにしています。

さて、エアタグについてですが、これは情報の単位としてはすごく小さくて、ちょうどTwitterの140文字の感覚を文字以外にも広げた感じです。タイトルを入れるとか個別にタグ付けを加えるとかそういう機能を一切排除して、粒的なデータをさくさくアップしたりロードしたりする行為にフォーカスしています。これは、とにかく単純化して気持ち良く使える操作環境を意識したデザインです。

(続く、、かも?)