以前、コネタに「本屋のレジ脇で売られる耳かき」の話題があったが、この間、やっぱり本屋のレジ脇で、21世紀の耳かき『ミミダス』なるものを発見。金属の棒の先端に、やはり金属のバネのようなものが付いている。
早速購入して使ってみることに。

先端のバネ状部分には「スパイラルヘッド」の名が付いていて、おそるおそる耳の穴に入れてみると、金属なのに全く痛くない! とてもソフトな使い心地。これはぜひコネタで紹介しなくては……と思って知り合いに話すと、ナントもう使っているという。『ミミダス』の発売は1999年。すでに150万本以上が売れているそうで、10年も知らなかったことにちょっとショックを覚えたのだが、気を取り直してミミダスの「今」について、製品を開発したアクアクロス株式会社の清水さんに聞いてみた。

この10年、ミミダスには、ユーザーの意見に基づいて多くの改良が加えられてきたという。
そして今、「スパイラルヘッドが柔らかすぎる」という声に取り組んでいるという。しかし、『ミミダス』はそもそも「柔らかさ」がウリのはず。「柔らかいのに柔らかすぎる」とはどういうことなのか。

筆者は先日、某駅で、女性が膝枕で耳かきしてくれるサロンの吊り看板を見かけた。決して怪しい店ではないのだが、通勤客の想像をたくましくさせ過ぎたのか、ある日、やや目立たない高い所へ移動されていた。とにかく耳かきは気持ちいい。
ヒリヒリするほどかいてしまったり、血を流してしまったりするのは、きっと、そんな「気持ちよさ」に夢中になってしまうから。ちょっと強くかいてみたいわけだ。

「スパイラルヘッドの線径を0.3ミリメートルから0.35ミリメートルに太くした『かため』タイプを作り、モニター試験中です。これでも痛みを感じることはなく、外耳道を多少強くかくことができて耳垢がしっかり取れそう、と好評です」
清水さんによると、人類の耳は指紋のように千差万別。まっすぐだったり、曲がっていたり、乾燥していたり、湿っていたり……季節や体調によっても変わるという。歯ブラシみたいに、いろんなサイズや、「かため」「ふつう」「やわらかめ」がもっと普通にあってもいいはずだ。

「世代別に見ると、50代以上は硬めを、20~40代は柔らかめを好むようです」

「かため」の発売時期は未定。皆さん、お店に「かため」「ふつう」の2つの『ミミダス』が並んだとしたら、どちらに手を伸ばしますか?
(R&S)