シスコシステムズは2010年1月13日,フジテレビジョンがカナダのバンクーバーで同年2月に開催される第21回冬季オリンピック(バンクーバーオリンピック)における現地との円滑な情報伝達および作業効率化のため、シスコのWAN高速化ソリューションである「Cisco WAAS」(Cisco Wide Area Application Services)を採用したと発表した。

 フジテレビはバンクーバーオリンピック開催期間中、本社のサーバールームとオリンピックメディア村との間(直線距離7500km以上)に専用回線を敷設する。番組制作などを手がける現地スタッフに対して、現地からの本社のファイルサーバーへのアクセスや各種業務システム利用などを行うことができる環境を提供する。フジテレビは遠隔地との通信に起因するアプリケーションのレスポンス低下などの課題を解決するため、Cisco WAASの導入を決定したという。

 今回のフジテレビのCisco WAAS 導入についてシスコは、「現地からお台場のオフィスにいるのと同じようにファイルおよびアプリケーションにアクセスできるため、スタッフが現地へ出発する前に、必要なファイルを選択してノートパソコンにダウンロードする必要がなくなる」という。さらに、「Cisco WAAS によって、社内イントラネットの通信スピードは大幅にアップする。アプリケーションレスポンスに要する時間が軽減され、ストレスなく業務を行うことができる」としている。

[報道資料へ]