湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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マーラー:交響曲第1番「巨人」

2009年12月24日 | マーラー
○テンシュテット指揮LPO(bbc,medici)1990/1/28ロイヤル・フェスティバルホールlive・CD

がっしりした骨格の大きな「巨人」・・・言葉面当たり前かもしれないが。ピリピリした空気が最後まで張り詰めてミスを許さず(細部まで一音たりとも外させない!正しい音、勉強になったりする)、どうにも身の置き所のないような堅苦しさが個人的には、ああテンシュテットだな、と。しかし壮大な伽藍が鳴動するようなフィナーレにはブラヴォの一斉咆哮も頷けた。喉頭癌からの生還直後ということもあるし元々「ブラヴォ慣れ」した国民性であることもあるけれど。ワルター的な滑らかな歌謡性は塵ほども無いが、クレンペラー様式とも違った現代ドイツふう表現、確かにマーラー指揮者であったのだろう安定した説得力。録音はいいことはいいが、標準的な正規CD録音と比べては落ちる。○。

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