「WHDI Stick」の参照デザイン。左はテレビに接続して利用する受信機で,右のパソコンに差し込んでいるのが送信機
「WHDI Stick」の参照デザイン。左はテレビに接続して利用する受信機で,右のパソコンに差し込んでいるのが送信機
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送信機は,USB経由で電力を得ている
送信機は,USB経由で電力を得ている
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WHDI Stickを使って,パソコン上で表示した動画コンテンツを,テレビにも表示している様子
WHDI Stickを使って,パソコン上で表示した動画コンテンツを,テレビにも表示している様子
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 イスラエルAMIMON Inc.は,HD画質の映像コンテンツを無線伝送する規格「WHDI(wireless high-definition interface)」に準拠した,小型アダプタ「WHDI Stick」を発表した(発表資料)。パソコンのHDMIポートに接続する小型アダプタで,テレビとパソコンを無線で接続できる。パソコン画面上で表示しているwebなどの動画を,大画面テレビで表示することが可能になる。AMIMON社は,「web上の各種動画コンテンツを,大画面テレビで視聴したいというユーザーのニーズは多い」(同社,Co-Founder兼Vice President Marketing & Business DevelopmentのNoam Geri氏)と見ている。

 WHDI Stickは参照デザインであり,実際の製品は周辺機器メーカーなどから販売される。AMIMON社は,WHDI Stickに基づく製品が,2011年第1四半期の末頃に149米ドル程度で発売されると予測している。なおAMIMON社は,WHDI Stickを「CEATEC JAPAN 2010」の専用スイートにおいて展示するという。

 WHDIは,5GHz帯を用いた高速無線規格である。WHDI対応のパソコン向け装置が既に発売されているが,WHDI Stickの送信機は従来製品より小型という。WHDI Stickの送信機には,AMIMON製のICである「AMN2120」や米Maxim Integrated Products, Inc.製のIC「MAX2850」を利用している。消費電力は約2.5Wである。Geri氏によると,内部に必要な個別部品をICに集積化したことで,アダプタの小型化を実現できたという。AMIMON社は,こうしたアダプタの価格は,2011年末までに79米ドル程度まで低減すると見込んでいる。