葬儀を通して日々考える、鈴木葬儀社社長BLOG

葬儀を通して日々思ったことや感じたことを書いてます

エルガーの「愛のさいさつ」を聞くと...

2009年07月07日 09時57分34秒 | Weblog
火葬許可書を取得しに区役所に行ってきた時のことです。

地下からエレベーターにのり戸籍課に行く途中、エレベーターが開く寸前ですがなんだか外が騒がしい様に感じました。

ドアが開くと目の前にはパイプ椅子に座った多くの人々がいました。

ん~ なんだ???と思った瞬間、エルガーの愛のあいさつが演奏され始めました。

何でいきなりなり演奏会?なのかと思うと「七夕ロビーコンサート」とのこと

火葬許可書が出来上がるまで、聞き入っていました。

なんだか得をした気分です(^_^)

その時、区役所の方が○○さんと喪家の名字を呼んでいるのですが、コンサートに意識が行っているので暫し気が付かない。

自分の名字なら多分、すぐに気が付いたと思う。

気が付いて、火葬許可書をもらうが、なんだか他人ごとなんだなと罪悪感。

コンサートでの良い気分から真逆へ...

その時、思い出したのが自分で火葬許可書を取りたいが、解らないのでついてきて欲しいと言われた遺族の方。

故人に関係する事は何でも一通り経験したいとのこと。

愛する家族を亡くした方が、その悲しみを一つ一つ昇華していくプロセスの一つであったなと今更思う。

その時、もしかするとサービスと言う名の利便性が、遺族の大切な体験を損なわせている様に感じました。
しかも、至って他人事の様な軽い気持ちで...

本当の葬祭サービスって何?
正直、解りません...で、なんだか不安になる。

考えすぎ?
いや、考えすぎぐらい考えないと...そして実際の行動に移さないと...

なんて事を思う今日この頃です。
しばらくの間は、エルガーの愛のあいさつを聞くと、思い出し後悔をしたりしてw
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2 コメント

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感動しました (佐伯美智子)
2009-07-08 07:43:33
鈴木様が「他人事」と感じ、心に痛みを感じておられる気持に大変感動しました。他に気を取られて聞き洩らしてしまうことは誰にでもあることですが、そのことを深くお考えの葬儀社の方がいらっしゃることに、安堵しました。
確かに、遺族が死を受け入れる様々な過程を他人任せ、業者任せにしすぎているようにも思います。グリーフケアなどと大仰に言わなくても、「送る」ことをきちんとすることが、遺族の心の安定になるように、私は思っています。
ありがとう御座います (H.S)
2009-07-08 16:26:57
コメント有り難う御座います。

その...なんていうのか、ありがとう御座います。

私自身が思ったことや感じたことを只単に書いているだけなのですが、共感して頂ける方がいると思うと嬉しいです。

これからも、なんとかより良い葬儀を提供出来るように努力します。
この様なコメントを頂けると、やる気が出てきます(^_^)

ありがとう御座います。

これからの葬儀は、利便性の提供だけがサービスではないと思っています。
家族を送る為に行う行為をサポート出来れば幸いだと思います。

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