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TwitterとAmebaなうの違いを考えてみた

» 2009年12月21日 19時19分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のアクセス1位は、mixiアプリ「ぼくのレストラン」に関する記事だった。ヤフーを辞めたばかりの2人が設立した企業のサービス第1弾で、2週間で50万ユーザーを突破した。mixiアプリは、新進のITベンチャーが飛躍するためのプラットフォームとしても大きな役割を果たしつつある。

 ところで、Twitter似のサービス「Amebaなう」が始まってから2週間近く経った。藤田晋社長が「パクリと言われても甘んじて受け入れる」と自らのなうでコメントした通り、特にPC版の見た目はTwitterそっくりで、機能もTwitterに似ている。

 ただ使ってみた感じはかなり違った。Twitterは独立したサービスで、知り合いや見知らぬ人とニュースや意見をやりとりできるプラットフォームという印象を持っているが、AmebaなうはAmebaシリーズの一環として、「Amebaブログ」や「アメーバピグ」の知り合い同士で使っている人が多い感じだ。

 例えば、なうのユーザーアイコンにはピグのアバター画像が多く、ピグで知り合ったユーザー同士でフォローしあっていたり、Amebaブログの書き手と読者がフォローし合っている例も多いようだ。

 Amebaなうは、Twitterよりむしろ「mixiボイス」の方が近いような気がする。Amebaブログがmixi日記、ピグがmixiアプリ、なうがmixiボイス――といった位置づけで、AmebaというSNS的なプラットフォームの一機能といった感じ。投稿の内容はTwitterに輪をかけて個人的で、絵文字を使いこなしているユーザーも多く、若年層も多そうだ。

 AmebaなうはTwitterと競合するという見方も強い。確かにインタフェースはそっくりで、芸能人アカウントが多くのフォロワーを獲得する点でも似ている。だが使う側の意識やユーザー層はかなり異なるのでは――という印象を、今の時点では受けている。

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