社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録
社会民主党 中央規律委員 野崎靖仁、55歳。
日々の思いを綴ります。
 



五木寛之『戒厳令の夜』(新潮文庫)を読む。



主人公の雑誌ジャーナリスト・江間は
福岡の酒場で幻の画家パブロ・ロペスの絵を見つける。

占領下のパリでナチスに奪われたはずの
ロペスの絵がなぜ日本にあったのか。

江間は謎の老人・鳴海と
ロペス・コレクションの謎を追いかける。

炭鉱国有化をめぐる疑獄事件の裏で、
隠匿されていたロペス・コレクションの所在が判明。

日本の先住民「サンカ」の協力を得て
コレクションを運び出すことに成功する。

舞台は九州、そして政情不安のチリに移る。
そして運命の9月11日…


この「9月11日」は軍による
アジェンデ政権打倒のクーデターが起きた日。

チリの話が目当てで読んだのですが、
ストーリーの自然な流れにページが進みます。

私が初めて読んだ五木の作品は
『わが心のスペイン』。中学生の頃でしょうか。

四半世紀近い時を経て、
ようやく『戒厳令の夜』を読むことができました。

おいしい料理のように、
後を引かないすっきりした読後感。

なかなかよいものです。

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コメント
 
 
 
樋口可南子デビュー作 (やりちゃん)
2010-09-17 15:10:08
映画版より小説の方がはるかにスケール大きく感じますね。どちらも数年前にマイブームでした。ヤフオクって本当に便利。
 
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