このレビューは同書の内容というよりは構成に関わるものであることを最初に断っておきたい。
その上で気になった点を記しておきたい。
・脚注について
作者と出版年だけが記されている(例えばNietzsche, 1966といった具合に)が、
これではこの本を手掛かりとして、ベックの理論の原点にあたろうとしてもそれが困難である。
せめて邦訳の存在するものには、対応する書名を記すべきではなかろうか。
・訳注
同書の構成の最大の特徴は、本文脇に訳者が独自につけた注が存在することである。
個人的にこれらの注が役に立つことは少なく、むしろ訳者の自己満足にさえ感じられた。
確かに、訳者解説にあるように、この本が社会学に通じていない人を対象としていることから、こういった配慮が必要であったことは理解できる。
しかし、注は調べればすぐわかるようなことにばかり付いており、議論の理解を手助けしてくれるようなものではない。
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ナショナリズムの超克 単行本 – 2008/9/5
ナショナリズムでも理想主義でもない、グローバル時代にふさわしい新たな政治経済学とは何か? リスク社会論(原子力発電、核兵器、食品工学、公害、地球環境問題など、科学の発展ゆえに全世界をも脅かすレベルのリスクを抱えるにいたった現代社会を背景にした概念)で知られる著者が、『〈帝国〉』(ネグリ=ハート)、『文明の衝突』(ハンチントン)を超えて提唱する21世紀の新しい社会理論。
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社NTT出版
- 発売日2008/9/5
- ISBN-104757141467
- ISBN-13978-4757141469
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商品の説明
著者について
ウルリッヒ・ベック(Ulrich Beck):1944年生まれ。ドイツの社会学者。
アカデミズム、ジャーナリズムの双方で影響力を持ち、彼の『危険社会』は社会学の必読書とされる。ミュンスター大学、バンベルク大学社会学教授をへて、1992年からミュンヘン大学社会学研究所所長。
邦訳著書に『グローバル化の社会学:グローバリズムの誤謬』(国文社)、『世界リスク社会論――テロ、戦争、自然破壊』(平凡社)、『危険社会――新しい近代への道』(法政大学出版会)、『再帰的近代化――近現代の社会秩序における政治、伝統、美的原理』(共著、而立書房)などがある。
アカデミズム、ジャーナリズムの双方で影響力を持ち、彼の『危険社会』は社会学の必読書とされる。ミュンスター大学、バンベルク大学社会学教授をへて、1992年からミュンヘン大学社会学研究所所長。
邦訳著書に『グローバル化の社会学:グローバリズムの誤謬』(国文社)、『世界リスク社会論――テロ、戦争、自然破壊』(平凡社)、『危険社会――新しい近代への道』(法政大学出版会)、『再帰的近代化――近現代の社会秩序における政治、伝統、美的原理』(共著、而立書房)などがある。
登録情報
- 出版社 : NTT出版 (2008/9/5)
- 発売日 : 2008/9/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 448ページ
- ISBN-10 : 4757141467
- ISBN-13 : 978-4757141469
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,020,403位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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