電通とヤッパ、雑誌誌面をiPhone用に最適変換
電通は20日、雑誌の誌面を米アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」用に変換するシステムを開発したと発表した。誌面をそのまま電子化するのではなくiPhoneの画面幅に調整するのが特徴。読者は画面を指で触って上下にずらすだけで記事を読み進めることができる。
システムは電通が企画し、ソフト開発のヤッパ(東京・渋谷、伊藤正裕社長)が技術開発を手掛けた。文字の大きさや色、背景なども設定できる。第1弾としてリクルートが発行する無料雑誌「R25」が閲覧できるiPhone向けソフトの提供を始めた。
電通によれば、これまでの雑誌の電子化は、誌面をそのまま置き換えるものが一般的という。読みたい部分を拡大縮小して、必要に応じて上下左右に動かす手間がかかり、煩わしく感じる利用者が多かったという。
電通は今後、端末の傾きなどを認識する機能や位置情報送信機能など、iPhoneの特徴を生かした広告手法の開発も進める方針だ。〔NQN〕
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