ミランの2009年は980万ユーロの赤字決算となった。だが、昨季の6680万ユーロから85%改善された数字だ。売上高は昨季の2億3790万ユーロから38%増となる3億2760万ユーロ。アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は満足感を示し、来夏のマーケットについてもコメントした。だがこれは、放出はないと強調しただけである。

「我々は一切のスター選手を売却しない。もちろん、(アレシャンドレ・)パトは売らないし、チアゴ・シウバも売らない。ロナウジーニョも(クラース・ヤン・)フンテラールも、(マルコ・)ボッリエッロも同じだ」

「10年は09年より難しくなるだろう。09年はミスター・カカーをレアル・マドリーへ売却し、6600万ユーロの利益を得て救われたんだ」

一方、ガッリアーニ代表取締役はレオナルド監督の去就について、「彼が決めるだろう」と話している。

「私はレオナルドに惚れている。まずはリーグ戦を良い形で終え、チャンピオンズリーグ本選出場を決めよう。夏はとても長いことだしね。どうすべきかを決めていく。彼を納得させられることを願っているよ」

「マルチェッロ・リッピ(イタリア代表監督)の加入? すべてでまかせだよ。彼は私の友人だ。私はレオナルドの残留を願っている。そうじゃなければ、私とベルルスコーニ(オーナー)の考えは知っているはずだ。ミランはミラニスタに委ねる。(マウロ・)タッソッティや(フィリッポ・)ガッリ、(マルコ・)ファン・バステン、(ロベルト・)ドナドーニ、(フランク・)ライカールト、(フランコ・)バレージらさ…」

では、カリアリの指揮官を解任されたマッシミリアーノ・アッレグリ監督が就任することはないのだろうか? ガッリアーニ代表取締役は「彼が自分はミラニスタだと言っているかどうかは知らないよ。あらゆることが可能さ…」と答えている。