デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
12.3.6. 適切なエサの与え方 1/3
鑑賞魚用フードとして理想的な形である顆粒状フードは、コンパクトであると同時に密度が高く重量がある。観賞魚のエサにとって重要なのは大きさではなく重さなのである。さらに顆粒は魚の口に適合した形状であり、魚が自然界で口にしている生きたエサのように、自然に口の中に入り飲み込まれるのである。
どのぐらいの量を与えるべきか
魚にエサを与える際には、同じ時間内であれば一般的に与えられているフレーク状よりも顆粒状のフードの方が魚はより多くの量を摂取できるということを知っておくべきである。
それでは、魚が空腹であるか満腹であるかをどうやって見極めればよいのだろうか。
1. 魚はエサを摂っている限りは空腹である。空腹な魚がエサを摂る際に躊躇したりはしない。
2. 魚が水槽内にエサが残ったままにしている、エサをとることを躊躇している、あるいは一度口に入れたエサを吐き出すなどの行動をとった場合、魚は満腹である。このような様子が観察された時は、直ちに給餌を止めなければならない。
毎日複数回エサを与えるべきか
結論から言えばその通りである。理想的な給餌方法は、朝照明のスイッチを入れた後と、夜照明のスイッチを消す2時間前までにエサを与えることである。しかし例外もある。ナマズの仲間のように夜行性であったり薄暗がりを好む魚は、好んで水槽の照明が切れた後にエサを探す。こうした魚のために特別に、照明の電源を切った後にタブレット状フード(Dupla Compretten※生産終了)を与えるとよい。
そして我々は、魚への給餌に関して読者に次のようなアドバイスをしよう。魚にエサを与えることを楽しむべきである。これは読者の水槽にえさを与える家族についても同様である。正確かつ安定した給餌を行なうためには、実際のところ家族の中の一人だけがエサを与え、面倒を見るのが理想ではあるのだが。
動物プランクトンおよび植物プランクトンを主原料とする
理想的なタブレット状フード「デュプラリンP」
Pterolebias staecki(Moema staecki)
※適切なエサの与え方2/3へ続く
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