ローソン・ADK・ドコモ合弁会社がデジタルサイネージで新メディア事業

クロスオーシャンメディアが、ローソン店頭外側に設置するデジタルサイネージを活用した広告メディア事業「東京メディア」サービスを5月29日から開始する。コンビニというロケーション、地域に根ざした情報配信、携帯電話連携などの強みを活かし、5年で約3000店舗への拡大を目指す。

クロスオーシャンメディアが2010年5月19日、ローソン店頭外側に設置するデジタルサイネージを活用した広告メディア事業「東京メディア」サービスを5月29日から開始すると発表した。クロスオーシャンメディアは、ローソン、アサツー ディ・ケイ(ADK)、NTTドコモの3社により同年3月に設立した合弁会社。クロスオーシャンメディア代表取締役社長の市原義文氏は「広告市場では、我々は“新参者”」としながらも、デジタルサイネージの特性と、ローソンのコンビニ店頭への設置というロケーションの強みを活かし「生活に根ざした新たなメディアを作っていきたい」と抱負を述べた。

クロスオーシャンメディア代表取締役社長の市原義文氏

デジタルサイネージは、設置場所と時間に応じたコンテンツ表示が可能なことから、従来からテレビや新聞等の既存メディアとは異なった特徴を備えた広告メディアとしての活用が期待されてきた。今回スタートする「東京メディア」サービスも、設置店舗の地域に根ざした情報や、店頭を往来する客層と時間に応じたコンテンツを配信し、広告効果を高めるのが狙い。

また、その特徴に加え、携帯電話搭載のFeliCaなどとも連携する。ディスプレイへの広告表示に加え、併置されたFeliCaリーダーからキャンペーン情報や電子クーポンを携帯電話に送るといった、双方向コミュニケーションの要素も加味しながら展開する。

参画企業については、ローソンがロケーションを提供、ADKがコンテンツの企画・制作を担い、コンテンツ配信や携帯電話連携にNTTドコモのFOMA網を利用。また、コンテンツ配信システムの運用は「デジタルサイネージの大規模運用実績がある」(市原氏)日立製作所が担当する。

なお、コンテンツの配信は、コンテンツデータと表示スケジュールデータ等を定期にまとめて表示端末に配信し、端末側でスケジュール通りに表示する蓄積型で行う。説明員によれば、「将来的には、(よりきめ細かなコンテンツ表示ができる)リアルタイム配信も想定している」という。

FeliCaリーダーとも連携し、携帯電話へのキャンペーン情報や電子クーポンの配信も可能

設置店舗数については、1年目に東京都内300店舗、3年目には首都圏に拡大して1390店舗、4年目には名阪エリアを含めた1930店舗、5年目に2640店舗を計画している。また、ローソン店舗以外への設置も積極的に進めていきたいという。

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